“シャープナイン”が語るAQUOS PHONE ZETA SH-06Eが気持ちいい理由目指すのは「生きているスマートフォン」(2/3 ページ)

» 2013年06月10日 10時00分 公開
[ITmedia]
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“そぎ落とすデザイン”で伝えたいメッセージを明確にする

 シャープ 通信システム事業本部デザインセンター係長の真野靖彦氏は、デザインのコンセプト立案から実際のフォルムの成型を行っている。

 小野氏は、AQUOS PHONE ZETA SH-06Eの重要なコンセプトとしてもうひとつ、「いつも手にするスマートフォンなので、触っていて気持ちがいいこと」という条件を挙げている。その、「触っていて気持ちがいい」ボディデザインを考案したのがシャープ 通信システム事業本部デザインセンター係長の真野靖彦氏だ。

真野氏は、AQUOS PHONE ZETA SH-06Eのデザインでもポイントになるのは「IGZO」と述べる。IGZOがフルHD対応になって質が上がったことをユーザーに認識してもらうことが第一と考えた。そのために、「伝えたいことをいろいろとアピールするのではなく、IGZOの質に絞って強く伝わる要素だけを残す方向でデザインした」という。

 このとき、残すポイントとして絞ったのが、操作に必要なディスプレイに集中できることと、タッチ操作の妨げにならないように本体を持ちやすくすることだった。そのために、製品の形を正面と背面、そして、側面といった立体としての6面体で捉えるのではなく、表示する画面と手で持つホールド面という2つの面で構成すると考える。真野氏は、その2面しかないボディの具現化にあたって、「丸い石」を最初に描き、その一面を磨いて平面にしたそこがディスプレイで、残った丸い部分がホールド面としてデザインを進めていった。「そうすることで、シンプルで、かつ、デザイン意図が明確となり、画面とホールド面という形の整合性も取れる」(真野氏)

 しかし、一方で真野氏は、「デザインでシンプルな形とは、頭ではいえるが、実際には、さまざまな部品を実装していくことが難しい。実装することを可能にしたチームのおかげで、シンプルなデザインが実現した」と語っている。その、実装で実際に苦労することになるのが、回路設計や機構設計のメンバーだ。

理想を可能にするのは実装チームの驚異の頑張り

 こうして決まったデザインを受けて、機構設計を担当したのがシャープ 通信システム事業本部グローバル商品開発センター機構開発部主任の吉村康弘氏、そして、実装するチップのレイアウトに影響する回路の設計を担当したのがシャープ 通信システム事業本部グローバル商品開発センター回路開発部係長の梅本卓氏だ。実装するチップ部品は、それぞれを最優先とするべく限られたスペースを奪い合うことになる。デザインで示されたスペースは減りはしても増えることはない。特にバッテリー駆動時間の優先順位が高いAQUOS PHONE ZETA SH-06Eではバッテリーのサイズが「今までになく大きい」(吉村氏)ため、まず、バッテリーとカメラ、無線関連アンテナの配置を優先して決定している。

 バッテリーは、目標容量を必ず達成しなければならないため、ボディ内部での占有率は高くならざるを得ない。ただでさえ内部構造のレイアウトが難しくなる上に、AQUOS PHONE ZETA SH-06Eでは、ユーザーの利便性を考えて、防水性能を確保しつつ、バッテリーが交換できる仕様としたため、その実現に苦労が倍増したという。最終的には、(専用工具が必要なためユーザーが交換することはできないが)本体下部を取り外してバッテリーを取り外せるようにできた。

 シャープ 通信システム事業本部グローバル商品開発センター回路開発部係長の梅本卓氏は、回路の設計を担当した(写真=左)。シャープ 通信システム事業本部グローバル商品開発センター機構開発部主任の吉村康弘氏は、機構設計を担当し、AQUOS PHONE ZETA SH-06Eのボディに搭載する多種多様なデバイスの実装など内部機構の設計に当たった(写真=右)。

「こんなことしたらアンテナ実装できません」

シャープ 通信システム事業本部A1276プロジェクトチーム主事の宮川泰氏は、無線関連とアンテナ関連を担当している

 また、AQUOS PHONE ZETA SH-06Eは無線LANでIEEE 802.11 acをサポートした。AQUOS PHONEシリーズでは初めてとなるが、このために、AQUOS PHONE ZETA SH-06Eで無線関連とアンテナ関連の開発を担当したシャープ 通信システム事業本部A1276プロジェクトチーム主事の宮川泰氏は、認証取得のために苦労することになる。申請のためには、多くのテストもしなければならず、その対応を時間がないなかで行うのが最も大変だ。3月27日に官報(ガイドライン)がでてから認証を発売に間に合わせるための申請が大変だったと語っている。

 IEEE 802.11 acの実装以上に、無線関連の設計で困難だったのが、「丸い石を磨き上げたようなボディデザイン」と「取り外しできるバッテリー」を実現するために採用した機構設計を取りながらの無線性能の確保だ。一見、無線に関係しないように思えるこれらの要素だが、持ちやすく薄いボディと防水性能の確保、そして、バッテリのー取り外しを可能にするため、AQUOS PHONE ZETA SH-06Eでは、ボディの下端をキャップのようにして取り外せるようにした。しかし、ここは、通常のスマートフォンでは無線関連のアンテナを実装するため、本体から分離できないことになっている。

 このように、デザインや商品企画からの要求を最終的に実現しなければならない、機構や回路、無線関連などの実装設計で「やらなければならないので、これまでにないほどに頑張らなければならなくなる」(梅本氏)という状況になる。

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提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2013年6月26日

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