2010年12月の「REGZA Phone T-01C」発売以来、進化を続けてきた富士通のAndroidスマートフォン。「arrows先生」と一緒に、振り返ってみましょう。
突然ですが、ITmedia Mobile読者の皆さんは、富士通のAndroidスマートフォン「arrows(ARROWS)」と聞いて、どのようなイメージをお持ちでしょうか。「セキュリティに強い」「プライバシーモード」「やんちゃ」「熱い」――さまざまな印象を抱いていると思います。
実は、富士通のAndroidスマートフォンは2015年12月で5周年を迎えました。それを記念して、伝説の「arrows先生」がアイティメディアで「arrowsの歴史」を講義することになりました。読者の皆さんも、先生と一緒にその歩みを振り返ってみましょう。
arrows先生 19XX年生まれの自称18歳。「arrowsは、我が体の一部である」と豪語するほどの熱血教師。見た目はアレだが授業内容は至ってマジメ。ITmedia Mobileの編集部員Iに似ているとよく指摘されるそうだが、「彼は、arrowsへの情熱を私と共有する同志である」ということで、あくまでも別人のようだ。
S内くん arrows @研究所の主任研究員。arrows@の立ち上げ当時からのベテラン研究員であり、arrows初期についての知識は深い。しかし主任になったせいなのか、最近の知識は今一つ。忙しいことを理由にして、誰かに研究をムチャぶりしているといううわさも……。ということで、隠れてarrows先生に師事している。
M谷くん アイティメディアの「ねとらぼ」特命担当。S内くんとは大の仲良しで、あんなことやこんなことを一緒にやってきた盟友だという。arrowsに関する知識はS内くんに相当仕込まれている。しかし、ちょっと「うろ覚え」な部分があるため、伝説のarrows先生の授業を受けることにしたのだという。
F山くん アナログからデジタルまで、モノを愛するアイティメディア社員。好きなarrowsは「arrows M02」だが、古いarrowsについては知識がなかったので、今日という日のために予習をしてきた。勉強家である。
arrows先生(以下、先生) よし、授業を始める前にあいさつだ。S内、号令!
S内 起立、気を付け、礼!
一同 よろしくお願いします!
S内 着席。
先生 はい、今日は富士通のAndroidスマートフォンについて勉強していくぞ。じゃあM谷、富士通が最初に発売したAndroidスマートフォンは何か知っているか?
M谷 はい、2011年8月発売の「F-12C」です!
先生 よし、もう1人にも聞いてみよう。
M谷 えっ、違うんですか?
先生 まだそうは言っていないぞ。さあ、F山、どうだ?
F山 はい、2010年12月発売の「REGZA Phone T-01C」です。
先生 さすがF山、正解だ。
M谷 えっ、REGZAって、富士通じゃないですよね……?
先生 M谷の言うとおり、「REGZA」は東芝のデジタルテレビ・レコーダーのブランド名。
T-01Cは、REGZAの高画質技術を凝縮した、映像に強いAndroidスマホとして東芝が開発を進めてきたものだ。しかし、2010年10月に、東芝の携帯電話事業が「富士通東芝モバイルコミュニケーションズ」に譲渡され、富士通の傘下に入った。
その結果、T-01Cとその兄弟機である「REGZA Phone IS04」(2011年2月発売)は、「東芝ブランドを持つ富士通のスマホ」として世に出ることになったのだ。
M谷 へぇ、そんな経緯があったのか……。
S内 T-01CとIS04は、当時のAndroidスマホとしては珍しく防水で、おサイフケータイとワンセグに対応していて、大人気だったんだよね。俺も実は持っていたんだよ。
先生 そうだな。先生の回りでも、T-01CやIS04でAndroidスマホデビューした人が多かったな。決め手は、S内の言ったとおり、防水・おサイフケータイ・ワンセグといったケータイ(フィーチャーフォン)にあった便利な要素を使えるようにしたことだったそうだ。
話は変わるが、M谷の言ったF-12Cは、「富士通(F)ブランド」では初めてのAndroidスマホだ。だから、M谷もある意味で正解なんだよ。
M谷 やったー!!
F山 確か「100年ケータイ」というコンセプトがあったような……?
先生 その通りだ。F-12Cは「いつまでも使い続けたい携帯電話」をテーマに、英国のトラベルケースブランド「GLOBE-TROTTER」とコラボレーションしたデザインが話題となったんだ。今でもデザイン面で富士通スマホの最高傑作だという人もいるぐらいだ。富士通が掲げる、人間本位の技術「ヒューマンセントリックテクノロジー」をAndroidスマホで本格的に展開し始めたのは、この機種からなんだ。
先生 ここまで見てきた機種は、まだARROWSブランドが付く前のものだ。では、最初に「ARROWS」が付いた初めてのスマホは何か知っているか? S内、どうだ?
S内 「ARROWS X F-05D」とか「ARROWS Z ISW11」ですか?
先生 惜しい……。惜しすぎる……。M谷、どうだ?
M谷 「ARROWS Kiss F-03D」です!
先生 素晴らしい! 正解だ!
F-03Dは2011年11月に発売した、正真正銘の“初”ARROWSだ。“Kiss”の名前から察することができるように、女性をメインターゲットにしたスマートフォンだ。カメラの回りにイルミネーションを搭載したりと、写真のデコレーションに便利なタッチペンが同梱していたりと、ケータイからの乗り換えを促進しつつ、スマホならではの付加価値を提供している。Qi(チー)規格に準拠した「おくだけ充電」に対応という新機軸もある。
F山 ティーンズ向け雑誌「Popteen」とコラボして、ターゲットを10代の女の子に思い切り振った「F-03D GIRLS'」という派生モデルもありましたよね。
先生 そうだな。あれは本当に振り切りっていた……。ちなみに、女性をターゲットとしたARROWSとしては、F-03Dのほぼ1年後に「ARROWS Kiss F-03E」が登場するが、それ以降のARROWSは、男性・女性どちらが持っても違和感のない「ユニセックス」な方向性になっていくんだ。
S内 arrowsというと「ハイスペック推し」なイメージがあったけれど、初めて出てきたのはハイスペックモデルじゃなかったんだ……。すっかり存在を忘れて……。
先生 arrowsは、確かにテクノロジーリーダーとしてハイスペックモデルに大きな注目が行きやすいが、よく見てみるとそうじゃないモデルは「地味ながら派手」なものも少なくない。先生としては、ちょっと持つと恥ずかしいから敬遠してしまったのだが……。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2016年3月31日