徹底検証 HUAWEI P10/P10 Plusはスマホカメラの不満を解消できるのか?(2/4 ページ)

» 2017年11月02日 10時00分 公開
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いざ、撮影スタート

 10月中旬、関東地方は雨天が何日も続いたが、撮影日もあいにくの雨。しかも寒くて暗かった。写真を撮るには最悪の条件ではあるまいか。

 でもそんな中でも撮るのである。HUAWEI P10 Plusの過酷な撮影テストだ。過酷すぎてすみません。この寒くて暗くて雨が降っているという過酷な状況でもP10 Plusはきっちり撮ってくれるのだろうか?

HUAWEI P10 Plus

古民家でアーティスティックに撮る

 実はこの日最初に訪れたのは古民家。雨の古民家ってたまらんのだが、撮影環境的にはかなり過酷。ちゃんとした撮影ならライトをいくつか持ち込むレベル。

 そんな中、P10 Plusのカメラ機能を紹介しながらカッコいい写真を撮ってみよう。

 カメラを起動して右にフリックするとたくさんの撮影モードが現れるが、使うのは主に3つ。「写真」「モノクロ」「HDR」だ。「動画」は「写真」モードから直接行き来できるので、よく使うのは3つと思っていい。

HUAWEI P10 Plus

 基本は「写真」モード。これが優秀なので普通はこれだけでいいくらい。ここでよく使うのは「ワイドアパーチャ」と「ポートレート」。人を撮るときは「ポートレート」、それ以外は「ワイドアパーチャ」を使う。どっちもオフにすると普通の写真を撮れるけど、常にどちらかをオンにしておいた方が良い写真を撮れる。

まずはポートレートで女子を撮るのだ

 人を撮るときの基本は「ポートレート」。これを使いこなせば問題なし。

 ポートレートにすると、人物撮影に最適なセッティングになるほか、ビューティーレベルを0から10まで指定できるし、背景をぼかす「芸術的ボケ味」(ボケミじゃなくてボケアジ)を使えるようになる。

 ビューティーレベルは10まで上げてもそれほど極端なことにはならないので、普段は5〜10にしちゃってOK。今回は天気が悪すぎて窓際でも暗い……という過酷な条件だったのでちょっと強めにかけた。

HUAWEI P10 Plus

 暗い場所だとISO感度が上がってどうしても顔にノイズが乗っちゃう。これはデジカメの宿命。でもビューティーレベルで美肌をかけるとノイズがきれいに減るのだ。

 芸術的ボケ味をオンにしたので、上のスクリーンショットでは背景がボケている。窓枠のあたりが不自然……に見えるが、そこはご心配なく。ライブビュー時はリアルタイム性を優先するのでディテールはアバウトだが、撮影したものはちゃんとしているのだ。

 この通り、ぼかす点とぼかさない点の判別がすごくきれい。髪の毛も不自然さがない。

HUAWEI P10 Plus 人物の背景がきれいにボケた

 もういっちょ、ポートレートでカッコいい写真をどうぞ。せっかくの畳なのでそれを生かしてみた。白熱電球だけの暗い部屋とは思えない写りだ。もちろん、手ブレも起きていない。

HUAWEI P10 Plus

ワイドアパーチャは万能選手

 ワイドアパーチャはフォーカスが合っていないところをボカしてくれる機能。F値は0.95から16までで、数字が小さい方が「ピントの合う範囲が狭い」=「合っていないところが大きくボケる」という寸法だ。16にすると、ワイドアパーチャをかけていないときと同じになる。

 つまり、いつもワイドアパーチャモードにしておいても、特に問題はないというわけである。

HUAWEI P10 Plus

 F0.95にするときれいな丸いボケになっていい。ただビューティー機能は働かない。ワイドアパーチャとポートレートは同時には使えないのだ。

HUAWEI P10 Plus F0.95で撮影。よりボケ味が強調された

 ワイドアパーチャ機能が際立つのはテーブルフォトっぽい写真。手前にある被写体をほわっと浮き上がらせる効果があるからだ。

 この古民家、ひょうたんを使った雰囲気のあるライトがいくつか置いてあったので、それをワイドアパーチャで撮ってみた。後ろに並んでいる青く光るひょうたんや壁に映るひょうたんの影がほどよくボケてくれたおかげで、手前のひょうたんの形が暗い中でもくっきり浮かんでいる。

 しかもここ、実はかなり暗い場所でISO感度も上がっているのだけど、ディテールがくずれることもなくきれい。こちらも手ブレは起きていない。

HUAWEI P10 Plus ひょうたんを使ったライト。細部までしっかりと表現できている

 カッコいい写真を撮るなら、暗い中で光がほんのり差し込む場所でワイドアパーチャを使うのがよい。

何気ない写真もカッコよくなるのがモノクロ

 P10/P10 Plusで個人的に好きなのは「モノクロ」。

 なぜなら、P10/P10 Plusのデュアルカメラの1つは「モノクロセンサー」だから。カラーを変換してモノクロにするのとはひと味違う、最初からモノクロで撮るときならではの風合いが出るのだ。

 モノクロモードでもワイドアパーチャやポートレートを使えるのもポイントが高い。

HUAWEI P10 Plus

 陰影のみで表現するモノクロ写真ならではの雰囲気がたまらない。

HUAWEI P10 Plus

 写真好きならたぶんハマる。

逆光ならHDRを使おう

 構図の明暗差がものすごく大きいとき、例えば逆光時。そんなときはHDRの出番。HDRは「ハイダイナミックレンジ」の略で、要するに明るさのレンジを広く取るために、明るい写真と暗い写真を連写して瞬時に合成するという技。暗いところを明るく撮ると、明るいところは真っ白になっちゃうし、逆だと暗いところが真っ黒になる。それを避けるための技巧だ。

 せっかくなので、もうこれ以上ないという逆光で撮ってみた。

HUAWEI P10 Plus このように逆光だと、撮影前の画面に映る被写体の黒つぶれや、背景の白飛びが目立つ

 通常の撮影とHDR撮影の両方を続けてどうぞ。下の写真は、左が通常、右がHDRありで撮影したもの。HDRの方が顔が明るく写っているのが分かるはずだ。

HUAWEI P10 Plus

自撮りも忘れずに

 自撮り時もポートレート機能を使えるのはP10/P10 Plusのよさ

HUAWEI P10 Plus

 肌がすごく滑らかになっている。インカメラもF1.9と明るくてLeica品質になった。アウトカメラよりちょっと広角なのも自撮りにはいい。

HUAWEI P10 Plus インカメラで撮った暗所での写真とは思えないほどきれいだ

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