au,1x端末のモックアップを展示──動画配信も予定

7月17日から19日まで開催されるWireless Japan 2001において,auは今年中に開始するという動画配信サービスの対応端末を展示している。

【国内記事】 2001年7月17日更新

 東京ビッグサイトでは7月17日から19日まで,Wireless Japan 2001が開催されている。会場のKDDIブースでは,同社が秋に開始するという動画配信サービスに対応した端末のモックアップが展示されていた。

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東芝製の動画配信サービス対応機(モックアップ)

 この端末はビジネスシヨウでも展示されていたもの(6月5日の記事参照)。動画を快適に見るため,反応速度の速いポリシリコンTFT液晶を搭載している。

 KDDIの説明員によると,KDDIが秋から開始する144Kbpsのデータ通信規格「CDMA2000 1x」に対応した端末だという。ベースバンドチップには,Qualcommの「MSM5xxx」を利用するようだ。

 またWAP 2.0対応のブラウザを搭載し,XHTMLに対応したWebサイトが閲覧できる(2月21日の記事参照)。位置測位機能であるgpsOneや(4月4日の記事参照),Javaサービスezplusにも対応する(6月25日の記事参照)。「すべてを詰め込んだハイエンド機だ」(説明員)

 動画配信サービスのデータレートは64Kbps。データを端末にいったんダウンロードしてから再生し,その後データは自動で消去される。「見え方はストリーミングだが,実際は違う」(説明員)。どんなコンテンツが見られるかは現段階では明らかになっていないが,「スポーツやミュージックビデオクリップ,TV番組および映画の予告編といったコンテンツが主になる」(説明員)という。

 音楽配信サービスは,データを外部記録メディアにダウンロードし保存するというもの。オーディオに接続して再生することが可能なほか,PCで編集できるという。

料金体系はパケット課金

 料金体系についての詳細は不明だが「パケット通信になることは確か」(説明員)。ドコモのM-stageのような回線交換による1分15円の時間課金でなく,パケットによる料金体系が採用される予定だという。

 ちなみに64Kbpsの通信速度だと,毎秒最大で62パケットがダウンロードされる計算になる。単純にこれを0.27円/パケットに当てはめて計算すると,毎秒16.7円。PHSの約60倍の料金だ。

 「(CDMA2000 1xの導入時には)料金の改定は考える必要がある。(現行の)10分の1が目安になるだろう」(説明員)という。

動画端末と「cdmaOne C415T」

 ちなみにKDDIは7月16日,ポリシリコンTFT液晶を備えた東芝製端末「C415T」を発表したばかり(7月16日の記事参照)。“動画対応端末”は,C415Tと同じような筐体を使い画面もポリシリコンTFT液晶だが,形状は少々異なる。

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左が展示されたC415Tのモックアップ。右が動画配信端末のモックアップ。C415Tは発売後数カ月で大幅にグレードアップした新型にとって代わられるのか……

[杉浦正武,斎藤健二,ITmedia]

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