ドコモのスパムメール対策,「らくらくホン」より「らくらくスパムメール拒否」を

横浜地裁の司法判断を得て,サーバでの迷惑メールブロックに乗り出すドコモ。しかし,これで迷惑メールはシャットアウトされるのだろうか?

【国内記事】 2001年11月13日更新

 社会問題にまでなりつつあったiモードへのスパムメール。これまでNTTドコモはオリジナルメールアドレスへの移行促進,パケット料金の一部負担といった対策を講じていたが(6月18日の記事参照),根本的な対策にはほど遠いものだった。そのNTTドコモがようやく重い腰を上げ,本格的なスパムメール対策を始めようとしている。

ようやく開始される本格スパムメール対策

 11月6日,NTTドコモは宛先不明を多く含む同報メールのブロック,ドメイン指定によるメールの受信是非の選択といった,これまでより積極的なスパムメール対策を行うことを発表した(11月6日の記事参照)。NTTドコモはようやく重い腰を上げたといえる。

 宛先不明を多く含む同報メールを遮断することで,かなりのスパムメールの減少が期待できる。スパムメールを送信する側は省力化のためにCC,BCCといった同報機能を利用し,まったく同じ内容のメールを多くのユーザーに送信しているのは明らかだからだ。

 ただこの対策は一時的なものに終わる可能性もある。スパムメールを送信する側も対策を講じるだろう。NTTドコモが具体的にどういうロジックで同報メールを遮断するかは明らかにされていないが,例えば送信元,送信時間,内容がまったく一致するメールを対象とするなら,これは簡単にすり抜けられる。同報で送信するのを止め,メール本文にランダムなキーワードを埋め込むのは大したことではないからだ。

 NTTドコモは通信の秘密の関係上,メールの内容を閲覧できない。したがって複数のメールの内容が完全一致するかどうかを機械的にチェックすることはできても,同じようなメール,という曖昧な判断はまずできない。この点でスパムメールを機械的に完全に遮断するのが難しいのは容易に想像できる。

 メールを送信する側の環境が改善されている事も問題だ。例えば8MbpsクラスのADSLなら,上り700K〜800Kbpsという環境を月額3000〜4000円という低コストで確保できる。大量のメールを送信するためのインターネット接続環境はどんどん改善されているわけだ。

 結局のところ,ドコモがどこまで本気でスパムメールをブロックする気があるかだろう。例えば送信元アドレス単位での遮断などは無駄に等しい。独自ドメインを送信元が利用していれば,送信元メールアドレスはいくらでも捏造できる。ドメイン単位でスパムメールの遮断を行い,一度遮断を行ったドメインからのメールは2度と受付けない。このくらい徹底した対応をしない限り,スパムメールを遮断することは難しいだろう。

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ドメイン単位の指定受信の効果のほどは?

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