900iシリーズ、ゆっくりと船出〜初日約5700台
初号機となる「F900i」が発売されたが、販売の初速は今ひとつ伸びていない。NECやパナソニック モバイルなどの人気端末の発売が控えていることや、900i用の人気コンテンツのサービスがまだ始まっていないことから、“様子見”が多いと見られる。
2月6日、ドコモの新型FOMA900iシリーズの「F900i」が発売された。普及の度合いが注目される900iシリーズだが、初日の販売状況は“絶好調”とまではいえない。
ドコモによると、初日の販売台数は約5700台(全国合計。ただし未発売地区あり)。土曜日は約4800台、日曜日は約4000台が販売され、週明けの時点で約1万4500台となった。
2003年のドコモ主力機だった505iシリーズと比較するとどうか。「SO505i」は4万1000台(過去最高)、「D505i」は2万2000台、「SH505i」は約1万7000台が初日に売れている(2003年6月の記事参照)。これらと比較すると、900iシリーズの初速はそれほど伸びていない。
とはいえ、ドコモは505i並に900iシリーズを売り込むつもりだ。900iシリーズの普及の見通しとしては、「500万台以上」としており(2003年12月の記事参照)、この数字は歴代の50xシリーズと遜色ない。
シリーズ | 稼働台数 |
---|---|
503i | 600万 |
504i | 1002万 |
505i | 476万 |
ゆっくりなのは、端末の売れ行きだけではない。900i用コンテンツも提供が遅れている。ファイナルファンタジーやドラゴンクエストをはじめ、「モバイル天外魔境」「i風来のシレン」「メガテンα」「信長の野望シリーズ」など、期待される大作がことごとく未サービス。
F900iに続いて発売される、N900i、P900i、D900i、SH900iや、コンテンツの提供状況を見ながら……というのが現時点でのユーザーの反応のようだ。
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