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ドコモ、海外大手キャリアと「標準の端末仕様」策定へ
ドコモは海外の大手キャリアと共同で、今後の携帯端末に搭載される端末プラットフォーム技術の検討を行うコンソーシアム「OMTP」グループを設立すると発表した。英Vodafoneや、独T-mobileなどが参画する。
ドコモは6月23日、海外大手キャリアと共同して、今後の携帯端末に搭載される端末プラットフォーム技術の検討を行うコンソーシアム「OMTP(Open Mobile Terminal Platform)」グループを設立すると発表した。英Vodafoneや、独T-mobileなども参画しており、幅広くメンバーを募る。
オープンな携帯電話プラットフォームを策定、端末メーカーやソフトウェアベンダーに採用を提案する。標準化活動のロードマップも制定し、各種標準化団体などに働きかけを行うという。
設立メンバー | 国名 |
---|---|
Telecom Italia Mobile | イタリア |
mmO2 | 英国 |
Vodafone | 英国 |
Telefo'nica Mo'viles | スペイン |
SMART Communications | フィリピン |
Orange | フランス |
T-Mobile | ドイツ |
NTTドコモ | 日本 |
参加意思表明メンバー | 国名 |
---|---|
Amena | スペイン |
KPN | オランダ |
3UK | 英国 |
One Austria | オーストリア |
SFR | フランス |
Telenor | ノルウェー |
コンソーシアム設立の背景には、欧州などで端末メーカーが独自仕様の端末を開発していることがある。「キャリア側があるサービスを始めたいと思っても、各メーカー端末ごとに作り込む必要があり、非効率。コストもかかる」(ドコモ)。キャリアが団結することで、日本的な“キャリア主導”の端末設計を促進したい……という狙いがある。
コンソーシアムでは端末仕様を強制するのでなく、あくまで「携帯電話のプラットフォームの選択肢を増やし、開発に貢献できる土台を作る」ことを目的としている。「1つに決めるということではない。賛同してくれるところが、採用するだろう」(ドコモ)。
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