描画力は今ひとつ。発色は良好〜「V402SH」:ケータイカメラ画質研究ラボ(4/4 ページ)
“閉じたままテレビ”がウリの中堅機種「V402SH」。130万画素CCDを使ったカメラ性能はシンプルだ。ディテールの描画力は今ひとつだが、発色はなかなかいい。
室内での撮影
では室内での撮影といこう。蛍光灯下での小物撮影から。
蛍光灯の色かぶりはきれいに補正されていて色はいい感じ。ただディテールのシャープさがやや欠けているのは残念。右下に特に画質低下が見られるのはおそらく個体差で、一般の製品ではそんなことはないはずだ。
白熱灯下でも色はきれいに補正されていて、暗部の落ち込みもない。全体にエッジがざらつきディテールが潰れ気味なのは残念。
ロウソク下での撮影も見てみよう。
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オート時は全体に増感によるノイズが派手に浮いていてちょっといただけない感じだ。夜景モードだとノイズが抑えられ、夜景っぽい黒の締まりも見られる。
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V402SHはモバイルライトの点灯カラーを設定できるので、標準的なライチフルーツと、派手なチェリー(赤)とブルーベリー(青)で撮ってみた。
ややノイズは浮くが、この点灯カラー設定は面白い。
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マクロモードにして近距離撮影を行い、ライトを点灯させてみた。通常だと近くのものが白飛びしてしまって見づらいが、接写モードで弱い光で点灯させるとマクロにはちょうどいい光量になる。
接写モードは説明書によると約5センチということだが、実際にはもうちょっと後ろにピントの山がきていた。
中堅機種ならではのシンプルさがいいかも
V402SHの動画機能は「アクションスナップモード」で、120×88ピクセルのNancy形式のみ。ムービー写メールにも未対応だ。動画面ではやや劣る。
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まあ総じてテレビやFM機能がウリの中堅クラスの機種だけあってカメラ機能もシンプル。V602SHのような光学ズームやオートフォーカスは持たないけれども、その分シンプルで機能も分かりやすく、速度も十分にあるので気軽にサクサク撮るにはいい。ディスプレイをひっくり返せばビューワーポジションでデジカメスタイルの撮影も可能だ。
画質的には、発色はいいけれどもディテールの描写力はあまり高くないという結果が出たが、シャープならではの画質は継承しているので、中堅機種として気軽に使うなら何の問題もないだろう。
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