企業向けモバイル活用ソリューションの展示会「PDA・モバイルソリューションフェア2004」が8月31日、東京国際フォーラムで開催された。昨年までのPDAを中心とした展示に加え、今年は携帯電話関連の展示も増やし、モバイルの総合展示会という趣だ。
位置情報、FeliCa──リアルとの連携ソリューション増える
携帯キャリアではドコモ、ボーダフォン、DDIポケットが出展。PDA各社に加えて携帯電話関連のソリューションの展示も多い。
DDIポケットブースでは、発表されたばかりのCF型「TWO LINK」データカード(8月30日の記事参照)を使った位置情報ソリューションが参考展示された。
PDAなどと組み合わせ、位置情報の送信とセンター側からの位置の問い合わせが行える。担当者によると、従来のデータカードでも基地局情報の取得は行えたが、ATコマンドを使って基地局情報を送信できるようになったのは新型カードから。今回のデモでは、東芝のセンターに基地局情報を送り、センターで緯度経度情報に変換して送り返していた。
ドコモは位置情報を含んだURLをQRコードとして読み取り、携帯から関連情報がアクセスできるシステムをデモ。さらにiアプリを立ち上げることで、松下製のカーナビゲーションに、位置情報を赤外線送信して目的地設定を行うこともできるという。
デモに使われたQRコードは、ITナビゲーションシステム研究会(ITナビ研)が定めたナビシール。現在のところ、位置情報を表すQRコードには標準的な記述フォーマットがない。
ボーダフォンは、携帯を指すとカーナビに早変わりするスタンド(8月4日の記事参照)を展示した。ボーダフォンによると「Drive Station カーナビスタンド」の名称通り、「ステーションの位置情報を使って──というところからそもそもの企画がスタートした」という。そんなところからボーダフォン端末でのサービス提供となったようだ。
なお会場にはドコモがMzoneの体験コーナーを設置。その隣では、モバイル放送が端末を設置し、視聴できるようになっていた。
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