KDDIはFMラジオチューナーを搭載したau携帯電話の契約数が、9月7日に100万台を突破したと発表した。FMラジオ搭載端末として2003年12月に「A5503SA」を発売。その後いずれも三洋電機製の「A5505SA」「W21SA」を発売している。
FMラジオ番組中に流れている曲名をBREWアプリによってチェックでき、さらにその曲を「着うた」とダウンロードできる仕組みを盛り込んだ。KDDIによると、FM搭載端末利用者のうち、約4割がこの機能を利用しているという。
FMラジオという放送と、デジタルコンテンツをダウンロードする通信の融合という意味で、KDDIにとってこの仕組みは成功モデルだ。FMラジオ搭載端末は、ほかの機種よりもデジタルコンテンツの利用額が増えている(6月28日の記事参照)。
KDDIは、2005年末に始まる地上デジタル放送対応端末でも、同様の“放送と通信の融合”を目指していく考え。FMラジオ搭載端末を提供している三洋電機は、地上デジタル放送対応端末の投入にも積極的な姿勢を見せている(7月22日の記事参照)。
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