ソニー、3.8型有機ELディスプレイ搭載CLIE
ソニー製の有機ELを搭載した製品が初めて登場。CLIE「PEG-VZ90」はAV機能に特化し、MPEG/MP4動画、MP3楽曲の再生などが可能。メモリースティック、CFカードスロットを備え、無線LAN機能も搭載している。
ソニーは9月14日、世界最大サイズとなる3.8型有機ELディスプレイを装備したPalm OS搭載PDA 「CLIE PEG-VZ90」を9月25日から発売すると発表した。価格はオープンプライスだが、想定実売価格は9万5000円。
ディスプレイには、ソニー製アクティブ型フルカラー有機ELを採用した
高輝度有機ELの消費電力の高さに対応して、「TH55」の倍となる2600mAhのバッテリーを搭載。従来同等となる4時間の連続動画再生に対応した。音楽であれば42時間の連続再生が可能だ。
CF対応、MP4動画やMP3楽曲の再生も可能に
PEG-VZ90は“AVマルチ機能”に重点を置いたCLIEとなる。そのため本体は横向きで使い、スライドさせると操作部が現れる構造とした。十字キー部分には「SO505iS」に使われたディスクジョグを採用している。
動画、静止画、音楽の再生には、新開発の「Media Launcher」を使う。VZ90のホーム画面に設定されており、AVコンテンツを、それぞれの種類に最適な見せ方で一覧、分類、起動できる。
動画再生は、QuickTime形式、MPEG形式に加えて、MP4にも対応。さらに、メモリースティック、CFカード、内蔵メモリのいずれからも再生できる。音楽再生は、ATRAC3およびMP3に対応する。
OSは日本語版Palm OS 5.2。CPUにはHandheld Engineを搭載した。メモリは64MバイトのDRAMのほか、128Mバイトのフラッシュメモリを内蔵。ユーザーが利用可能なメモリ容量は135Mバイトにのぼる。PIM機能としては、TH55から採用された「CLIE Organaizer」を搭載している(2月10日の記事参照)。
Bluetooth機能は備えないが、IEEE 802.11b対応無線LAN機能を内蔵した。外部メディアは、CFカードおよびメモリースティックが利用できる。CFカードスロットにはMicroDriveは利用できない。データ通信PHSカードとして「AH-S405C」が利用できる。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | PEG-VZ90 |
---|---|
OS | 日本語版Palm OS 5.2 |
CPU | Handheld Engine |
メモリ | 64Mバイト(RAM)/128Mバイト(内蔵フラッシュ) |
ディスプレイ | アクティブ型有機EL 480×320ピクセル、6万5536色 |
サイズ | 109×87×23ミリ |
重さ | 270グラム |
電源 | リチウムイオンポリマー充電池 |
PIM動作時 | 約18日(減光モードオン、1日30分PIM使用時) |
オーディオ連続再生時 | 約42時間 |
動画連続再生時 | 約12時間(減光モードオン) |
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