NEC製のFOMA「N900i」がヒットした理由の1つは、内蔵されたiアプリ「ドラゴンクエスト」だった。
9月24日から開催された東京ゲームシヨウ2004の講演で、NECのモバイルターミナル事業部長である田村義晴氏が、内蔵ゲームが端末販売に与える影響について話した。
「(内蔵のiアプリは)初期の頃は、あまり高度なことができなかったのでオマケ的な存在だったが、今は購入動機になるほどで、携帯自体と対等の存在だ」
NECが行ったアンケートによると、「内蔵コンテンツが購入理由になった」と答えたユーザーは62%。さらに、「ドラクエIが購入動機になった」としたユーザーは63%に上った。
田村氏は、携帯では音声や位置情報、カメラなどを活用することで、ゲーム機とは異なるゲーム性の広がりがあるとした。さらに「携帯にはゲームパッドはないが、ゲーム機と1つ違うのはたくさんのボタンが付いていること」と話し、文字入力を生かしたゲームを提案した。
今後、「余裕があれば、ニッチだけど、もっとゲームに特化した端末もアリだと考えている」とも話した。
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