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イー・アクセス、1.7GHz帯携帯に軸足移す
イー・アクセスは、2GHz・TD-SCDMAから、新規に割り当てられる1.7GHz帯を使った携帯事業に軸足を移す。W-CDMA方式かCDMA2000方式を採用する見込み。
イー・アクセスは11月4日、1.7GHz帯を使った携帯電話事業への参入を表明した。免許が下り次第、設備投資を始め、2006年の開始を目指す。高速で安価な定額データ通信サービスを中心に、音声サービスも提供する。中長期的な加入者数目標は800万人。
1.7GHz帯は、新規に携帯電話用に割り当てられる周波数帯(9月30日の記事参照)。同社はこれまで2GHz帯を使い、TDD方式のTD-SCDMA(MC)方式での参入を目指してきたが(4月21日の記事参照)、周波数が低くより使いやすい1.7GHz帯が解放されることで、優先順位を変更した。今後もTD-SCDMA(MC)方式の研究は続けるが、「社の重点は(1.7GHzを使う)FDDに移した」(イー・アクセス)。
ただし1.7GHz帯がどの事業者に割り当てられるかは、現在総務省主催の検討会などで検討している段階。また国際的にFDD方式を使うことで合意しているため、通信方式はW-CDMAかCDMA2000のいずれかとなる可能性が濃厚だ。どちらの方式を利用するかについては、検討中とした。
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