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800M/1700MHzのデュアル携帯は可能か?〜携帯周波数第4回会合(3/3 ページ)

ソフトバンクは、800M/1700MHzのデュアルサービスを考えている。ドコモやKDDIも800M/2000MHzサービスを提供して、足並みを揃えればいいというが……?

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 ドコモの中村氏は、マルチバンド対応のコストはソフトバンクが考えているより大きいと話す。

 「アンテナ2周波対応による価格増加分は、1基地局あたり約250万円。全国1万局と仮定すると、約250億円のコスト増加となる」。端末側も、3ドルということはないと中村氏。チップだけではなく、部品・材料費および出荷時の調整、品質検査などを含めると約1500円になるという。

 従来端末からの移行も、それほど簡単ではない。「電車の乗り換えのように、簡単にいくわけではない」

 より攻撃的だったのは、KDDI小野寺氏だ。同氏は、従来端末を巻き取ってデュアルバンド端末へ移行させるには相当のコストがかかると話す。

 「(auでは過去に)PDCの例があるが、負担軽減のため時間をかけて計画的にやっても、かなりのお金がかかった」。最終的に残ったユーザーに無償で新機種を提供するなど、800MHz PDCの強制巻き取りにかかった費用は1900億円に達したという。

 小野寺氏はまた、ソフトバンク側のユーザーは23カ月で端末を買い換える……という理論は「平均であって、全加入者が入れ替わるわけではない」とも反論。

 「(突然デュアル端末に移行しろとの要求は)技術的には、不可能です。そんなことはできまへん」。ここだけなぜか投げやりな関西弁で、ふんまんやるかたないといった風だった。

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