「クリスマスまでに彼氏を作るブログ」作者の苦労（3/3 ページ）

今年11月、2人の女子大生がブログを立ち上げた。たちまち反響をよび、彼女たちは「人気ブログ作者」として扱われることになった。2人の身の回りに起きた変化とは？

[杉浦正武，ITmedia]

　2人は、見る人にできるかぎり不快感を与えたくないと話す。たとえば、鼻に野菜をつっこんだら「食べ物を粗末にしている」と言われるだろう。農家の人は、悲しむかもしれない。

　「だから、この野菜はあとでちゃんと食べましたから、と書き込んでおく」

　それでも、鼻につっこんだものをあとで食べるなんて汚い、と怒る人がいるかもしれない。結局、あれこれと心配しだせばきりがなくなる。

　「テレビに出てくるお笑い芸人が、人に怒られるんじゃないかと思いながらネタをやっている、そんな気持ちが分かる気がする」

　2人はプロフィールを公開している。それですぐにすべての個人情報が分かるわけではないが、やはり「匿名でネットに書き込む」のとは感覚が違う。これだけ気を使っているとは、周りには分からないんじゃないかと思う。

---

　もうすぐ、クリスマスがやってくる。はあちゅうさんとさきっちょさんの悩みは、このブログをどのように終わらせるかだという。

　「『ちゃんとオチが用意されてるんでしょ』とか言う人もいるけれど、本当に考えていないんです。彼氏ができなかったら、何もなくてつまらないし、できたらできたで何かつまらないような……」

　2人はいちおう、24日と25日の予定を空けてある。これから何が起きるのかは、まだ2人にも分からない。