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実は“音”をウリにしたい端末〜開発者に聞く「W31K」(2/3 ページ)

W31Kといえば、丸めのきょう体が特徴的な「WIN端末初のフレンドリーデザイン端末」。だが、京セラの開発部隊に言わせると……「本当に“押したい”のは音質」?

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フレームレスキーがポイント、読み上げ機能も強化

 W31Kは、フレンドリーデザイン端末というだけあって「使いやすさ」にもこだわった。基本的な部分では、各キーが押しやすいよう、キーとキーの間隔(フレーム)がない「フレームレスキー」を採用している。

PHoto
フレームレスキーを採用。よく見ると、キー部が少し盛り上がっており押しやすい構造をしている

 携帯のキーは、面積を大きくすれば押しやすく、文字も見やすくなる。反面、押し間違いによる誤操作の問題も出てくる。「30種類くらいキーのモデルを作って押し比べた。携帯のキーはおろそかになりがちだが、デザイン性も殺さず上手くできたと思う」(三宅氏)

 携帯の「文字読み上げ機能」も、フレンドリーデザインのポイントの1つ。京セラとしてはA1403Kで同機能を採用しているが、視覚障害者などに好評だったという。

 「au携帯では、読み上げ機能の付いた携帯はなかった。今回は、EZwebのサイトも読み上げるようにしている」

PHoto
「ここで画面の文字を読み上げてほしい」というタイミングで側面にある「フキダシ」マークのボタンを押す。すると、文字を読み上げてくれる

 読み上げ方も、ただ読むだけではない。W31Kでは女性の声、男性の声など声質を選べるが、例えばEZweb画面ならカーソルが当たっている文字列(リンク先)だけ「通常と異なる声」で読み上げる。つまり、女性に設定している場合は男性の声になったところがカーソル位置だ。

 側面には3つのキーがあるが、読み上げに使うキーとそのほかのキーが手触りできちんと区別できるようにした。中央のキーだけ突起があり、かつほかのキーより全体的にわずかに沈み込んでいる。

 「細かい部分だが『フレンドリーデザイン』をうたっている以上、視覚障害者への配慮は当然だ」

PHoto
3つのキーのうち、中央に突起がある。左右と中央のボタンには、微妙な段差があるのが分かるだろうか

 読み上げ音は、やや機械的な印象。これは「あんまりリアルすぎても恐い」という理由もある様子。読み上げ速度を「速い」にすると、ビデオテープの早送りのようになって“何を言っているのか?”という速さになるが「実は、視覚障害者は聴力が発達しているので、これぐらいがちょうどいい」(矢島氏)のだという。

 ほかに、端末をとじたままでの受信メール読み上げに対応するなど、機能強化が図られている。

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「使い方ナビ」はWindowsヘルプのよう?

 端末の側面のボタンをよく見ると、読み上げに利用する“フキダシ”ボタンのほかに「メモ/?」というボタンもあることに気付く。

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