ドコモのビジネスFOMA「M1000」の発売を翌日に控え(6月20日の記事参照)、モトローラがメディア向けの説明会を開催。M1000を皮切りに、どのように日本市場に関わるのかを話した。
「日本市場には本当にしっかりと取り組む。M1000という最先端の端末を投入したのがその現れだ。あとは時間的なところ。これから長い道のりが始まる。日本で成功を収めるのが、今後の成功のカギだ」
米Motorolaで北アジア地域を担当するバイスプレジデント兼マイケル・テーテルマン氏は、こう話す。
モトローラが日本法人を設立して47年。携帯電話端末事業からは一時撤退しており、ボーダフォン向けの「702MO」およびFOMA「M1000」で再参入を果たした形だ。ただし、KDDIには基地局などのインフラを提供しており、Vodafoneグループとはグローバルに関わっているなど、日本の携帯電話とも無縁ではなかった。
そんな同社が、今後日本市場に力を入れていく“証拠”として投入するのがM1000となる。
モトローラにとってM1000は、「ターゲットはビジネスユーザーだが、マルチメディア対応が果たされており、いわゆるモバイルユーザーにはすべてに使ってもらえる」(テーテルマン氏)端末に位置づけられている。
「電話なのか、PDAなのか? とよく聞かれるが、全く新しいカテゴリーの商品だ」と同社。PCメールをプッシュで閲覧できることや、フルブラウザが搭載されていることを挙げ、PDAに例えるのではなく「どこでも使えるマルチメディアのポータル」(テーテルマン氏)だと説明する。
中国市場や韓国市場では存在感のあるMotorolaだが、日本市場では長らく影が薄かった。今後のシェアや投入台数の目標は明かされなかったが、日本のマーケットへの注力は確約した。
関連記事
- ビジネスFOMA「M1000」7月1日発売
NTTドコモは7月1日から、ビジネスコンシューマ向けFOMA端末「M1000」を全国発売すると発表した。Symbian OSを採用し、タッチパネルスクリーンを備える。 - 「M1000」の機能について“もう少し”聞いてみた
iモードという枠を離れ、新しいニーズを開拓する製品として開発された「M1000」。細かい機能について“もう少し”聞いてみた。 - 大画面とワンハンドオペレーションにこだわる──「M1000」は携帯の進化形
フルブラウザや無線LAN機能を搭載、海外でも使える──。ドコモが新たなニーズを開拓すべく開発した「M1000」は携帯同様、ワンハンドオペレーションできることを重要視した。 - 「M1000」独特のメニュー体系を研究する
従来のFOMAとは、全く違ったコンセプトのFOMA端末「M1000」。操作体系も、かなり独特だ。スタイラス片手に、実際に使ってみると?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.