従来のCMOSより進化、使い勝手に工夫も――902T:ケータイカメラ画質研究ラボ(2/5 ページ)
東芝製ボーダフォン端末「902T」。画質こそCCD搭載機のトップクラスに及ばないが、従来のCMOS端末に比べると進歩が見える。使い勝手も工夫されている。
画像サイズや画質は、メニューからカメラを起動したときに現れる「設定」で行う。撮影時のメニューには、画像サイズや画質の項目が現れないのだ。ただし、ショートカットキーで変更することはできる。
注目すべきは「スクリーン設定」。ファインダー上に撮影ガイド(縦横の十字線)を出すことができる。構図決定に役立つので、出しておくと便利だ。
デジカメモードの場合、画面上の情報表示も撮影方向に合わせて横向きになる。便利だと思ったのは、ディスプレイを開いて撮るときの動作。ひっくり返してデジカメ風にして撮るときは天地が逆になるのだが、それに合わせて画面表示もちゃんと変わる。
当たり前だけど、こういうのは使いやすい。
デジカメスタイルで撮るときは、画面上の情報表示も最低限に抑えられ、構図決定をジャマしないようになっている。底部にあるちょっとした出っ張りは、グリップの役割を果たしていてしっかり握って撮れる。側面のシャッターボタンは、半押しによるAFロックにも対応している。
ただし、カメラとしては本当にフルオートだと思っていい。
デジカメスタイルで撮るときは、露出補正(明るさ補正)やホワイトバランス、モバイルライトのオン/オフをメニューの奥から探し出す必要があるからだ。この点はやや不便。逆にディスプレイを開いた状態で横に持って撮るときは、ショートカットキーでこれらをワンタッチで呼び出せた。
902Tで感心したのは、撮影後のプレビュー。撮影後に撮影画像を画面上で見せてくれるのだが、このとき、拡大表示が可能なのだ。ピントが合っているかどうか、ブレてないかどうかを撮影直後にチェックできるのはよいアイデアだ。
記録にかかる時間は1600×1200のファインで約7秒。なかなか、といったところ。
屋外編
では屋外の作例から見ていこう。まずは曇天下の象の滑り台から。
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