これぞ日本仕様 様変わりした「703SH」の操作性(2/3 ページ)
常に操作性が課題として挙がるボーダフォンの3G端末だが、最新の「03シリーズ」ではPDC端末と遜色ないユーザーインタフェースを搭載。シャープ製「703SH」の使い勝手を見ていく。
ポケベル入力も可。平均水準の日本語入力
続いて日本語入力をチェックしよう。
ポケベル入力 | 可能 |
---|---|
逆トグル | 発話ボタン |
大文字小文字ボタン | ショートカットボタン |
カナ英数変換 | ○ |
絵文字 | [*]キーで履歴表示。2度押しで一覧表示 |
顔文字 | [#]キーで履歴表示。2度押しで一覧表示 |
変換エンジンは「ケータイShoin」。文字を入力すると予測候補が画面下部に現れる。またつながり予測も行うので、変換確定後、次の単語も表示される。極めて今風の一般的な仕様だ。
ちなみにメールの文字サイズは、小中大の3段階。「中」では予測候補は5つだが、「小」にすると8個表示される。「大」にすると4つだ。「大」はさほど大きくなく、「小」は極めて小さい。「中」と「小」の中間があればよかっただろう。
定番の中で最高の出来──アドレス帳
メールと並んで、アドレス帳も改善点としてボーダフォンが挙げた1つ。703SHでは、「あかさたな」順の一般的な表示とインクリメンタルサーチをうまく組み合わせた。ドコモ向けのシャープ端末が採用しているのと似た仕組みだ。
あかさたな順の列に、登録ユーザーが並んでいるのは一般的なアドレス帳と同じ。左右キーであかさたなの列を切り替え、上下キーでユーザーを切り替える。違うのは、アドレス帳画面上部に入力欄があり、ここに読み仮名を入力できるようになっていること。読み仮名に応じてマッチするユーザーの先頭に自動的に画面が変わる。いわゆるインクリメンタルサーチだ。
ヨミガナ検索と一覧性の高いアドレス帳が統合されており、現時点で最高のアドレス帳の1つだといえる。
待受画面からは上下キーでアドレス帳を起動でき、下キーでは「あーお」列から。上キーでは「その他」の列が表示される。
堅めのタッチと微妙なレスポンス
703SHのキーはオーソドックスな丸ボタン。最近の端末と比べるとキーは小さめで「押しやすい」とはいえない。ふくらみのある立体的な構造にはなっておらず、真っ平らだ。
ただしキータッチは堅く、クリック感があるので「押した感じ」は強い。長く使うと指が疲れる典型例といえる。ただしボディが小柄なこともあり、各キーは親指の可動範囲内にうまく配置されている。
キー操作に対するレスポンスは“まぁまぁ”といったところ。特にキビキビしているとも思わないが、待ちが発生するシーンはほとんどない。終話キーで小気味よく待受画面に戻れるのは快適だ。
不在着信ランプあり
不在着信や未読メールがあるとモノクロ背面液晶に表示されるほか、小さなLEDランプが頻繁に点滅して通知してくれる。シャープ端末では昔からあったが、非常に便利な機能だ(2003年2月19日の記事参照)。
端末を開けると、画面中央に「インフォメーション」という名称で不在着信や未読メールを知らせるウィンドウが立ち上がる。
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