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KDDI研究所、顔認証システムを開発──携帯への搭載を想定
KDDI研究所は、携帯電話への搭載を想定した顔認証システムを開発した。認証結果を元に顔の微妙な誤差をデータベースに登録してアップデートするなどの機能を備える。
KDDI研究所は、携帯電話への搭載を想定した顔認証システムを開発した。開発されたシステムは現在、YRPユビキタスネットワーキング研究所が開発した携帯端末型のTRON OS搭載機「ユビキタスコミュニケータ」で動作しており、認証は端末内で完結する仕組みになっている。ユビキタスコミュニケータのCPUはSH3-DSP 144MHzで、認証にかかる時間は約1.5秒。
特徴は大きく3つ。1つ目は携帯のCPUでも軽快に動作するようにプログラムされている点。2つ目は照明条件が変動しても認証可能なアルゴリズムを組み込んでいる点。3つ目は顔の微妙な経年変化をデータベースに付加して、登録した顔情報をアップデートできる点だ。「顔は1週間単位でも微妙に変化することが検証から分かった。それを認証のたびに更新するようにしている」(KDDI研究所)。
携帯電話には個人情報が保存されていることに加え、FeliCaなどの決済機能が搭載され始めたことから、セキュリティの重要性が問われるようになっている。既に携帯電話に搭載されているセキュリティ機能としては、キャリアが用意する遠隔ロックや各端末メーカーが装備するプライバシー機能のほか、富士通FOMAの指紋認証ユニット、「P901iS」(6月7日の記事参照)(パナソニック モバイルコミュニケーションズ)に搭載されたオムロン製の顔認証システム(3月3日の記事参照)などがある。
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