アプリックスは11月30日、NTTドコモを割当先とする第三者割当増資を実施すると発表した。12月21日に、普通株式1万5000株を129億7500万円で発行する。これを引き受けることで、ドコモは14.98%を占める筆頭株主になる。
増資後の大株主構成
順位 | 株主 | 所有割合 |
---|---|---|
1 | NTTドコモ | 14.98% |
2 | 郡山龍 | 10.79% |
3 | 日本トラスティ・サービス信託銀行 | 8.62% |
4 | ゴールドマン・サックス・インターナショナル | 5.94% |
5 | 日本マスタートラスト信託銀行 | 4.90% |
ドコモとアプリックスは、DoJa/Javaプラットフォームを共同開発してソフトウェア契約を締結するなど、「良好な協業関係を構築してきた」(アプリックス)。同社の組み込み向けJavaプラットフォーム「JBlend」はドコモの902iシリーズ6機種にも搭載されている(11月8日の記事参照)。
今後の3G携帯やHSDPAを含む3.5G携帯向けサービスを提供するにあたり、さらに両社の提携関係を推進すべく業務・資本提携を行う。ドコモはアプリックスに対し取締役候補者1名を指名し、株主総会へ付議するという。
なおドコモは、現在採用しているDoJaを超えるアプリ開発を目指してサン・マイクロシステムズと共同プロジェクト「*プロジェクト」(スタープロジェクト)を立ち上げている(11月10日の記事参照)。
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