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カメラのクセを知って、きれいな写真を撮ろう 長期ロードテスト「D902i」No.6(最終回)(2/2 ページ)

D902iを気に入っている大きな理由の1つは、カメラの性能がいいところ。ちょっとクセはありますが、それさえつかめばデジカメの代わりに活躍してくれます。

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花や風景を撮るには撮影モード「グルメ」「風景」を

 最初にも書いた通り、私のblogにはデジカメ(コンパクトと一眼レフと両方)で撮った写真と携帯で撮った写真が混在しているのですが、「D902iで撮った写真も4分の1くらいは混じってるよ」と言うと、かなり驚かれます。「私も同じ携帯買おうかなぁ」と言われることも。

 さすがにデジタル一眼レフで撮った写真と比較してはかわいそうですが、クセさえ飲み込めば、コンパクトデジカメで撮ったくらいにはきれいな写真を撮れるのがD902iのいいところ。以下、撮影&レタッチのコツを簡単にまとめてみます。

 撮った写真をそのまま使うと、正直ディテールがハッキリしないというか、もやもや〜っとした画質になるのがD902iの特徴。また、コントラストと彩度が低めで、色合いにメリハリが足りないこと、青かぶりしがちなことなどが弱点だと思います。

 従って、シャープネスと彩度を上げるだけでも、D902iの写真はかなりきれいになります。青かぶりがひどいときはその補正も。方法は大きく分けて2つ。撮る前に撮影モードを変えるか、撮った後にPCのソフトでレタッチするか。撮ってすぐ使いたいときには撮影モードを変更するだけでかなり撮った絵が変わります。

 D902iの撮影モードは全部で24種類もあるので、何が何やら、という人も多いかもしれません。私がよく使っている撮影モードは「風景」。上に挙げたシャープネスと彩度を上げるのに効きます。ちょっとわざとらしいというかやりすぎな気もしますが、携帯の液晶で映える、しゃきっとした絵になります。

 花を撮るときにオススメなのが「グルメ」。赤みが強く出ます。食べ物写真は青かぶりしているとおいしそうに見えないため、グルメモードでは赤みを強く出すようにしているのだと思うのですが、白いお皿などを写すとちょっと赤すぎ。それよりは、青かぶりの補正や、花の色などを鮮やかに出すのに使うと便利です。

上野の不忍池で紅葉する木を240×400ピクセルで撮ったもの。標準撮影モードの「フルオート」で撮影すると木の枝など細かいところがモヤモヤしているが(左)、「風景」にすると、枝のあたりに明らかにシャープネスがかかるほか、空や紅葉の色もはっきりと出る(右)

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チューリップを「フルオート」(上)と「グルメ」(下)で撮影。曇り空の下だったので青かぶり気味だったチューリップの色が、グルメモードで撮ると鮮やかになる

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料理を「フルオート」(上)と「グルメ」(下)で撮影。グルメの色はちょっと赤すぎ

フォトレタッチソフトで微調整

 サンプルを見ると分かる通り、撮影モードで変えるとちょっと補正が効き過ぎな感じ。できればPCでレタッチしたほうが、微調整できるので、よりきれいに仕上がります。補正するポイントは上と同じ「彩度」と「シャープネス」です。


最後に解像度の大きな写真を掲載。フルオート、補正なしのオリジナル画像です。31ミリ相当とやや広角気味のレンズなので、こういう構図が作れます。木の枝の細かい部分がモヤモヤしている、木の幹や枝が赤っぽいなど気になる部分もありますが、まずまずの写り。1280×960ピクセルで撮っていますが、これを800×600ピクセルに縮小して保存し直すだけで、かなりアラは隠せます。ちなみに私のD902i、今シーズン1回目のスキーでは電源が入らず1枚も写真が撮れなかったのですが、2回目は大丈夫でした(何回か電源が落ちて再起動していましたが……)

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 ITmedia記者が、普段使いの携帯電話の模様をレポートする長期連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。

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