携帯ならではの手ブレを補正、アークラインが進化──「N902iS」
NEC製の「N902iS」は、アークラインの遺伝子を受け継ぐ新たなデザイン「Link Face Design」を打ち出した端末。記録400万画素のカメラは前後や回転のブレも補正できるようになった。
NEC製の「N902iS」は、静止画撮影時の手ブレ補正機能(2005年11月の記事参照)を大幅に強化した「スーパーデジタル手ブレ補正機能」を搭載したハイエンドFOMA。従来端末では縦ブレと横ブレの補正に対応していたが、N902iSではシャッターキーを押し込んだときなどに起こる前後のブレや、回転ブレの補正も行えるようになった。
カメラは底面に備えられ、新たに端末を閉じたまま写真を撮れる「ダイレクト・ショット」機能を搭載。端末の側面にあるカメラキーを長押しすると、カメラが起動して背面液晶がファインダー代わりになり、液晶下部にあるアシストキーを押せばシャッターを切れる。
音楽再生機能は、NEC製のiモード端末としては初めてSD-Audioに対応。手持ちのCDから取り込んだ音楽ファイルに加え、PC向けオンラインミュージックストアで購入したSD-Audio形式の音楽ファイルの再生も可能だ。
ボディデザインは、NECのN900iなどで人気を博した「アークライン」(2004年3月の記事参照)の進化形となる「Link Face Design」を採用。端末を開いて横から見ると、きれいな弧を描くスマートなボディラインが特徴だ。ボディカラーはピスタッシュグリーン、ラセットブラック、アイスシルバー、ジュエルピンクの4色展開となる。
ほかにもICカードの不正使用を防ぐ仕組みとして顔認証機能を搭載。前モデルに引き続き、フルブラウザも搭載している。また、W-CDMA圏の海外に持ち出して利用できる3Gローミングにも対応する。
機種名 | N902iS |
---|---|
サイズ(幅×高さ×厚み) | 51×104×23ミリ |
重さ | 約114グラム |
連続通話時間 | 約160分(テレビ電話:約120分) |
連続待受時間 | 約540時間以上(静止時)、約420時間以上(移動時) |
アウトカメラ | 有効約200万画素(記録400万画素)スーパーCCDハニカム(AF対応) |
インカメラ | 有効約33万画素CMOS |
外部メモリ | miniSD(別売) |
メインディスプレイ | 約2.5インチ(240×345ピクセル)26万2144色モバイルシャインビューEX液晶 |
サブディスプレイ | 1インチ(120×90ピクセル)6万5536色TFT液晶 |
ボディカラー | ピスタッシュグリーン、ラセットブラック、アイスシルバー、ジュエルピンク |
関連記事
- 文字入力は賢くなったか──N902iS編
「N902iS」への質問で多かったのが、文字入力システムが進化したのかどうかを問うもの。強化された文字入力は、T9派もそうでない人も幸せになれそうだ。 - 逆トグルは側面ボタンのままなのか──「N902iS」
日本語入力システムが進化した「N902iS」。側面のボタンに割り当てられていた逆トグルの位置はどうなったのかを問う質問が寄せられた。 - iモードの太字表示は復活したのか?──「N902iS」
問い合わせの中で意外と多かったのが、iモードが太字表示に対応したかどうか。閉じたままどんなことができるのかという質問も多かった。 - 写真で解説する「N902iS」
アークラインからの脱皮を図るNECが新たに打ち出したのは、“進化したアークライン”こと「Link Face Design」。カメラも配置が換わったほか、6軸の手ブレ補正に対応するなど強化された。 - 文字入力は賢くなったか──N902iS
「N902iS」への質問で多かったのが、文字入力システムが進化したのかどうかを問うもの。強化された文字入力は、T9派もそうでない人も幸せになれそうだ。 - N、Pの3Gローミングはどの国で使える?──3Gローミング
902iSシリーズの中で、海外のW-CDMA圏のローミングに対応したのが「N902iS」と「P902iS」だ。どの国で使えるのだろう。 - 防水や着うたフル、HSDPA携帯など10機種──ドコモの夏モデル
ドコモの夏モデルは、902iSシリーズ5機種、902i系企画端末が3機種、702iシリーズ2機種の計10モデル。防水携帯やGPS携帯、HSDPA携帯など、多彩なモデルが用意される。 - こうして、携帯初の静止画手ブレ補正は誕生した
「N902i」で目を引くのは、やはりカメラだ。画素数を200万画素まで上げたほか、携帯初の静止画手ブレ補正にも対応した。NECにその経緯を聞いた。 - 刀の銀、黒髪の黒、艶やかな着物のオレンジ〜デザイナーが語る「N900i」
PDCでは頑ななまでに“スタンダードな折りたたみ型スタイル”を守り抜いてきたN端末。しかし「N900i」では、折りたたみ型ながらアークラインが印象的な全く新しいスタイルへと進化した。担当デザイナーに、色や形、コンセプトなど、デザイン面のこだわりを聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.