文字入力は賢くなったか──N902iS編:夏モデルの“ここ”が知りたい「N902iS」編(1)
「N902iS」への質問で多かったのが、文字入力システムが進化したのかどうかを問うもの。強化された文字入力は、T9派もそうでない人も幸せになれそうだ。
質問:日本語変換に予測変換が追加されましたが、ATOKのように優秀でしょうか?
「N902iS」(5月12日の記事参照)に対する質問で最も多かったのが、文字入力周りの進化点を問うもの。902iSシリーズでは全般に文字入力機能が細かくブラッシュアップされているが、N902iSも強化を図っている。
NEC製FOMAは、日本語入力システムに「T9」を採用している(ATOK搭載のSIMPURE Nを除く)。T9は「N901iS」(記事一覧参照)で「T9ダイレクト」になるなど、独自の進化を遂げてきた。
ただしT9は使い勝手が独特で、一般的なかな漢字変換を使い続けきたユーザーにとっては慣れが必要となる。また、つながり(次文節/フレーズ)予測機能も購入状態では候補が登録されておらず、ユーザーが過去に入力した単語しか候補として表示されない点が不満点として挙げられていた。
これらの課題はN902iSで大幅に改善されている。読みの先頭の一部から単語を予測する先読み予測、選択された候補から次文節を予測するフレーズ予測のいずれも、購入直後の状態で豊富な候補を用意。T9を利用せずとも少ないキー操作で効率よく日本語入力が行えるようになった。もちろん「ダイレクトT9」も健在で、こちらを利用する場合でも強化されたフレーズ予測機能は有効に機能する。
また、かな入力モードでは、同社が「モードレス入力」と呼ぶ英数変換機能が追加された。かな漢字変換入力のまま「英数」キー(左ソフトキー)を押すことで、キー操作に応じた英字や数字に変換できる。数字については、例えば「う」、つまり1を3回押した場合には「111」と変換される仕様で、2〜4桁の数字への変換では「:」「/」を挟んだ時刻、日付形式の候補も表示される。
ほかにも、かな漢字変換で記号や顔文字(アスキーアート)を入力すると、次回入力時からは予測候補に表示されるようになるなど、“他製品のいいとこ取りプラスアルファ”ともいえる日本語入力機能へと進化した。
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