「閉じたまま操作」の使い勝手は? :長期ロードテスト「F902iS」No.2:
F902iSの大きなウリの1つが、ラウンドイルミネーションパネルとサイドキーを組み合わせて「閉じたまま操作」が行えること。この「閉じたまま操作」、一体どれくらい実用的なのでしょうか?
開発者インタビュー記事にも載っているように、F902iSは“閉じたまま操作”にこだわった端末です。閉じたまま操作のポイントになっているのは、背面の「ラウンドイルミネーションパネル」と、サイドキー。今回はこの使い勝手について見ていきたいと思います。
まさか“回す操作”がないと思わなかった
端末を開閉するたびに、青い光がクルッと回転し、きれいに光るF902iS。初めてF902iSを見たとき、クルクルと背面を丸くなぞったのは、きっと私だけではないはず……。このラウンドイルミネーション、iPodのように「回して操作するのだろう」と思いきや違うのです。センサーが反応するのは、上下左右と中央の5つのボタンにタッチするときだけで、“丸くなぞる”という操作はありません。ラウンドイルミネーションの円は、あくまで「飾り」です。
また、このボタンは感圧式ではなく静電パッド。まったくクリック感がないものです。クリック感がないというのはクセモノで、反応したのかしていないのか、背面液晶を見ていないと全く分からないんですよね。クリック感があれば、例えば携帯をカバンに入れたまま右に2回押して2曲先へ進む、といったことができますが、F902iSでそれをするのはかなり難しい。
この静電パッド、私の指とはあまり相性がよくないらしくて、触っても反応してくれる場合としてくれない場合があります。しかも反応がちょっと遅いので、反応していない(パッドを押せていない)と思って何度も押したら、数秒遅れてボタンを連打したことになっていたりするので、かなりストレスがたまります。
最初の頃こそ面白がってラウンドイルミネーションパネルでミュージックプレーヤーを操作していたのですが、すぐに面倒になり、端末を開いて十字キーを押して操作するようになってしまいました。正確には、「サイドキーを押してミュージックプレーヤーを起動させたら、端末を開いて操作する」という使い方です。せっかくの“閉じたまま操作”ですが、私の場合、ミュージックプレーヤーに関しては“途中まで閉じたまま操作”になってしまっているのが現状。
“閉じたまま操作”はもう1つ、ICカードロックの解除にも使えるのですが、この使い勝手についてはまた別項で。
サイドキーは割り当て可能
さて、ラウンドイルミネーションと組み合わせて使うサイドキーですが、こちらはなかなか便利です。サイドキーは右側面に上下2つあります(本体左側面にあるのはプッシュトークボタン)。デフォルトでは、
キー | 長押し | 短押し |
---|---|---|
上サイドキー | ミュージックプレーヤー起動 | サイドキーメニュー |
下サイドキー | ICカードロック設定/解除 | 未読メール/メッセージ確認 |
となっているのですが、長押しの場合の動作はユーザーが割り当て可能。上下キーとも「ミュージックプレーヤー」「ICカードロック設定/解除」「iモード問い合わせ」「マナーモード設定/解除」「設定なし」に割り当てられるので、好みの動作に変えてしまいましょう。なお歴代の富士通端末では、サイドキーは上がマナーモード設定/解除、iモード問い合わせになっていたそうで、従来通りの設定にもできます。
上サイドキーには、目覚ましのスヌーズ機能もあります。目覚ましが鳴ったときに、上サイドキーを押すと目覚ましが止まるのですが、一定時間後にまた鳴り出すという仕掛け。スヌーズ中は、背面液晶に「スヌーズ中」と表示されるほか、ラウンドイルミネーションがチカチカ光ってきれいです(寝ていたら見えないと思いますけど……)。便利な機能なので、ユーザーの方は試してみてください。
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ITmediaの記者/ライターが、普段使いの携帯電話の模様をレポートする連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。
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