ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のWIN端末「W43S」(8月28日の記事参照)は、光と着せ替えのコンビネーションによる変化を楽しめる端末だ。12灯のLEDは、背面の左右にそれぞれ6個レイアウトされ、光り方のパターンや強弱の組み合わせでさまざまな表情を楽しめる。
イルミネーションには、光ではなく“あかり”という表現が使われている。その理由は「ただ単に光らせるのではなく、パターンや強弱を制御して間接照明のような柔らかさやふくよかさを表現しているから」(説明員)だという。
メインターゲットは20代から30代の、上質なものにこだわる女性層。カラーバリエーションの中には、今秋のトレンドといわれるシックなブラウンの「モカブラウン」もラインアップする。
あかりのパターンは「やわらか」「かろやか」「はなやか」の3種類がプリセットされ、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの携帯向けメーカーサイトでも新たなパターンを配信予定。着信時やメール受信時、アラームなど9つのシーンで光らせることが可能で、それぞれオン/オフも設定できる。
あかりはまた、不在着信の有無や件数を知らせる役割も担っている。左上3つが不在着信、左下3つがお知らせ受信、右上3つがCメール着信、右下3つが不在着信に割り当てられ、ひと目で状況を把握できる。
POBox Proに進化、切り替えがタブ方式に
W43Sでは、文字入力やメール機能が大幅に改善され、名称もPOBoxからPOBox Proに変わっている。文字種の切り替えがタブ方式に変わったほか、一定時間文字の入力がないとカーソルが自動的に移動する機能、キーの長押しで「あ→い→う→え→お」というように次候補を表示する機能などが追加された。また新機能の搭載に合わせて、カーソルが移動するまでの時間やリピート間隔などを、任意に設定できる「入力詳細設定」機能も新たに用意された。
メール機能は、受信メールを画面の上半分に表示させながら返事を書ける「参照返信」に対応。また、受信BOX内のすべてのメールフォルダにロックをかけられるようになった。
大画面を生かした機能も
W43Sは、解像度240×432ピクセルの2.7インチ液晶を生かした機能も搭載されている。1つは待受画面上にメモ帳やスケジュール、タスクリストを表示する機能。スケジュールやタスクは直近の案件が表示されて便利だが、待受画面からこれらの機能にアクセスできないのが残念な点だ。
もう1つは、端末内の写真を待受画面上に表示できる「待受ピクチャーギャラリー機能」。表示させたい写真が入ったフォルダを指定し、フレームを選ぶと、待受画面上に写真がサムネイル表示される。一定時間が経過すると新しい写真が表示される楽しい機能だ。
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