ボーダフォン「905SH」と「904SH」、12月からモバイルSuicaに対応
ドコモとKDDIに後れを取っていたボーダフォンのおサイフケータイでも、12月2日からモバイルSuicaが利用可能になる。
ボーダフォンと東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は9月5日、12月2日午前4時から「ボーダフォンライブ!FeliCa」(サービス開始時は「S! FeliCa」)対応機種でモバイルSuicaサービスを開始すると発表した。
モバイルSuicaは、JR東日本がFeliCaを使って2006年1月にサービスを開始した交通、電子マネー、認証機能などに利用できるサービスだ(2005年11月14日の記事参照)。
モバイルSuicaへの対応については、2005年9月20日にボーダフォンが初のFeliCaチップ搭載端末「703SHf」を発表した際、「現在、(JR東日本が要求する)基準を満たすためのテストを行っているところ。深い話し合いをさせていただいているが、スケジュールについては今は明言できない」(プロダクト・サービス開発本部E2Eサービス統括部コマースサービス部の尾崎大輔氏/当時)としていたが、約1年を経てようやく対応を果たした格好だ。
9月5日現在のモバイルSuica対応機種は「905SH」と「904SH」の2機種で、今後発売する機種もJR東日本の審査を通れば対応機種になる予定。ただしすでに発売されている「904T」「804SH」および703SHfの3機種は、審査基準を満たせなかったためモバイルSuicaとしては利用できないという。
現時点では詳細は未定だが、サービス開始後は、すでに他社が提供中のボーダフォンライブ!FeliCaサービスと同様、JR東日本のサイトからICアプリをダウンロードして必要な手続きを行えばモバイルSuicaが利用可能になる。ビュー・スイカカード会員だけでなく、クレジットカードを持っていなくても、現金やモバイルバンキングでチャージできる「EASYモバイルSuica会員」も利用できるよう準備を進める。
関連記事
- 特集:「モバイルSuica」いよいよスタート
- クレジットカードなしでもモバイルSuicaが利用可能に――10月から
JR東はビュー・スイカカードを持っていなくてもモバイルSuicaが利用できる「EASYモバイルSuica会員」サービスを開始する。現金のほか、モバイルバンキングからのチャージが利用できる。 - モバイルSuicaは“狭き門”
1月28日からスタートしたモバイルSuica。筆者も試してみたが、初期設定の難しさに少々驚いた。前から問題視されていた利用制限の厳しさに加え、「初めの一歩」のハードルを低くすることが、普及のためには必須ではないだろうか。 - モバイルSuicaスタート、初日の様子は……。
1月28日からJR東日本のモバイルSuicaサービスがスタート。首都圏の主要な駅ではブースを設けてPRと案内を行っている。サービス初日、池袋駅のブースにお邪魔して、モバイルSuicaアプリを設定してみた。 - JR東日本「モバイルSuica」、28日からサービス開始
モバイルSuicaが28日からスタート。JR東とドコモ、auは首都圏の主要駅に案内ブースを設け、モバイルSuicaを利用するための仮番号発行などを行う。 - Suicaで地下鉄、バスにも乗れる――2007年3月から
2007年3月、パスネットと共通バスカードを一本化したFeliCaカード「PASMO」が登場。SuicaやモバイルSuicaと相互乗り入れする。このタイミングに合わせ、子ども用カード、オートチャージ機能など、Suicaの新しい機能もスタートする。 - 駅のコンビニ「NEWDAYS」でSuicaのチャージが可能に
NEWDAYSに設置された新型リーダー/ライターで、Suicaのチャージが可能になる。モバイルSuicaでも利用できる。 - ボーダフォンも「おサイフケータイ」――ボーダフォン版FeliCaで何ができる?
NTTドコモ、auに続き、FeliCa対応端末を発表したボーダフォン。サービス内容も先行2キャリアと同等だが、一部独自機能も搭載する。 - iモードFeliCaで「何が、いつからできるのか」
発表されたFeliCa携帯だが、具体的に何がいつからできるのか。発表された資料をもとに、サービスに参入する企業の顔ぶれを確認しよう。 - KDDIも「おサイフケータイ」──au版モバイルSuica正式発表
KDDIは9月に「EZ FeliCa」対応端末を発売、「おサイフケータイ」の愛称でプロモーション展開することを発表した。モバイルSuicaにも、2006年1月のサービス開始時から対応する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.