クレジットカードなしでもモバイルSuicaが利用可能に――10月から
JR東はビュー・スイカカードを持っていなくてもモバイルSuicaが利用できる「EASYモバイルSuica会員」サービスを開始する。現金のほか、モバイルバンキングからのチャージが利用できる。
東日本旅客鉄道(JR東日本)は7月13日、クレジットカードがなくても利用できる「EASYモバイルSuica会員」サービスを発表した。また、モバイルバンキングを利用して銀行口座からオンラインチャージが行える仕組みも開始する。いずれも10月から。
現在モバイルSuicaサービスはJR東日本が発行するクレジットカード「ビュー・スイカカード」のユーザーしか登録できないが(1月30日の記事参照)、EASYモバイルSuica会員は、クレジットカードを持っていなくても利用できるサービス。
EASYモバイルSuica会員の会費は無料。ただしEASYモバイルSuica会員が利用できるのはSuicaイオカードと同等の乗車券機能と、電子マネー機能に限定される。Suica定期券として利用したり、Suicaグリーン券を購入することはできない。EASYモバイルSuica会員がビュー・スイカカードのカード情報を登録すれば、モバイルSuicaにアップグレードして、同等のサービスが利用できるようになる。
EASYモバイルSuica会員は、現金チャージ、またはモバイルバンキングを使って銀行口座からオンラインチャージを行える。現金でチャージできるのは、JR東日本の駅にあるコンビニの「NEWDAYS」と、ファミリーマート(2005年12月2日の記事参照)。銀行チャージが行えるのは、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行(旧東京三菱銀行の店舗のみ)のいずれかに口座を持ち、モバイルバンキングの申し込みをしているユーザーとなる。
銀行チャージについて、利用時間や手数料などの詳細はまだ明らかになっていないが、基本的には手数料は有料になる見込み。また、モバイルSuica会員がクレジットカードによるチャージと銀行チャージを併用することも可能だ。
モバイルSuicaは1月28日にサービスを開始しており、現在、会員数は約10万人。JR東日本では、2006年度末までにモバイルSuicaとEASYモバイルSuica会員を合わせて100万人の会員獲得を目指している。
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