意外とあなどれないよ、このカメラ機能──「FOMAらくらくホンIII」:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)
今回はちょっと趣向を変え、読者が“親など”に買ってあげるのに適する「FOMAらくらくホンIII」を試した。“カメラも重要”という年配ユーザーなども納得できる出来なのか、その使用シチュエーションを考えながらチェックしてみよう。
続いて室内編。
暗いと自動的に増感される仕組みだ。この場合、ISO790まで増感されたのでノイズが出てしまったが、色はやはり、なかなかきれいに出ている。
こちらは、蛍光灯下と(かなり明るい)白熱灯下での作例。双方、ホワイトバランスもなかなかきれいに補正されている。
昼寝する猫を「通常モード」と「接写モード」で撮り比べる。ISO200以下であればノイズもあまり気にならないが、それがISO400以上になると(「通常モード」で撮った猫がISO450のもの)ノイズが気になってくる。
最後は「拡大鏡モード」を試してみよう。
1枚目は「接写モード」で撮った操作マニュアルの1部。そして2枚目は「拡大鏡モード」にして撮影したものだ。
拡大鏡モードでは被写体を最大4倍に拡大して鑑賞でき、それを壁紙サイズ(240×320ピクセル)で撮影できる。これは「デジカメ撮影モード」(960×1280ピクセル)で撮ったものから壁紙サイズに切り取ったものにほぼ等しく、画質を落とさずに大きく撮れるのがポイント。メモがわりに撮って、ケータイに残しておきたいなどというときに便利だ。
シンプルで、嫌みにならない親切さ。そして拡大鏡モードのようなユニークな機能も備わるFOMAらくらくホンIII。実際に使ってみて驚いたが、このシンプルなカメラ機能において使い方はもちろん、絵の出来に関しても困ることはほとんどなかった。
なお本機には「歩数表示機能」(いわゆる万歩計)も付いている。これを持ってぶらぶらと散歩して、面白いものを見つけたら拡大鏡で大きくして見たり、写真を撮ったり、きょうは何歩歩いたかなどを確認できたり、“のほほん”と楽しめるのである。
年配ユーザーや携帯初心者に向けてわかりやすく親切にというコンセプトで作られた端末だと思うが、「意外にあなどれない」というのがが正直な感想。多機能なデジタル系グッズは苦手、というユーザーでもきちんとケータイカメラを楽しめる作りになっている。いや本当に「らくらく」だった。
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