写真で解説する「SH903i」(2/2 ページ)
ドコモのシャープ製端末「SH903i」は、回転2軸型のボディと2.8インチのワイドQVGA液晶を搭載する点が特徴のモデルだ。2005年12月に登場した「SH902i」と雰囲気が似ている。
なお視野角を制御し、のぞき込みを防止するための機能としては「プライベートフィルタ」を備えており、従来のハイエンド端末に採用されてきた「ベールビュー」ではなくなっていた。プライベートフィルタは画面全体のコントラストを下げることで、あらゆる方向からの視認性を下げるもので、確かにのぞき込みは防げるのだが正面から見ても少々見にくくなるという難点がある。
新たに着うたフルとWindows Media Audioをサポート
シャープ端末は、SH902iSで長時間の連続再生をサポートしたが、SH903iではこれがさらに伸び、SDオーディオなら約50時間の連続再生が可能になっている。また新たに着うたフルとWindows Media Audio(WMA)をサポートし、Napsterの音楽配信サービスも利用できる。
SDオーディオの再生には専用のプレーヤーを使うため、他の形式の楽曲データが混在するプレイリストを作ることはできない。一方着うたフルとWMAファイルは同じプレーヤーで再生でき、1つのプレイリストで管理できる。この2つのプレーヤーは起動方法もまったく異なっており、初めて使うユーザーはとまどうかもしれない。
SDオーディオを再生する場合はメニューの「メディアツール」から「SDオーディオ」を呼び出す。それに対し、着うたフルやWMAファイルは「データBOX」から「ミュージック」を選んで、「プレイリスト」「iモード」「WMA」のいずれかに進んでデータを選択するとプレーヤーが起動するしくみ。なおプレーヤー自体の操作性はSDオーディオと着うたフル/WMAでほぼ同じだ。

雰囲気は似ているが、左がSDオーディオのプレーヤー、右が着うたフル/WMA対応のプレーヤー。着うたフル/WMA用プレーヤーではジャケット画像が表示可能で、データがあれば写真のNO IMAGEと表示されている領域に表示される日本語入力システムは「ケータイShoin5」を搭載
定評ある日本語入力システム「ケータイShoin」は、新バージョンの「ケータイShoin5」に進化した。変換候補に1から#までの12個のキーを割り当て、ダイヤルキーでダイレクトに文字を確定できるようになっているのが特徴だ。



基本的な操作体系は従来のケータイShoinシリーズと大きな違いはないが、左右キーで変換候補を飛ばしながら選べるのに加えて、12個の候補がダイヤルキーで直接選択可能になり、より少ないキー入力で文字が確定できる。また変換中に上キーを押すとワンタッチ変換もできる。ケータイShoin4と同様に予測候補の優先度を設定する機能もある3.2メガピクセルのCCDカメラはワイド撮影に対応
3.2メガピクセルのCCDカメラはSH902iやSH902iSと同等の、AF機能を持ったものだ。基本的な機能に大きな違いはなく、1画面で設定を確認しながら変更できる一括設定や、フォーカスエリアを選択して中央以外の場所にピントを合わせやすくするスポットAFなども踏襲している。
ただメインディスプレイがワイドQVGAになったのに合わせ、新たに240×400ピクセルの撮影モードが追加されたほか、フルHD(1920×1080ピクセル)の写真も撮影可能とした。またGPS機能を搭載したため、位置情報の付加もできる。カメラの起動は十字キーの横にあるカメラキーを押すか、液晶を回転させて表に向けて閉じるだけでよく、側面のカメラキーは純粋なシャッターボタンになっている。



カメラはディスプレイを表にした状態で折りたたむと自動起動するほか、カメラキーで起動することも可能。ケータイスタイルでは左の写真のようなファインダーになる。設定画面は従来道理項目が一覧表示できわかりやすい。解像度はsQCIFから3Mまでの9種類から選べるメニューに実写の動画が表示できる「VividUI」エンジン
SH903i独自の機能の1つに「VividUI」エンジンがある。これはメニュー画面にFlashベースの動画が表示できる機能だ。写真では伝わりにくいが、デフォルトのメニュー画面では項目を切り替えるごとにアイコンの後ろで動画が動く。「きせかえツール」を利用してカスタマイズも可能で、従来以上に“動きのあるユーザーインタフェース”が実現できる。
メニューには「VividUI」エンジンを採用し、項目を選ぶと背景の写真が動く。写真では少々分かりにくいが、「iモード」を選ぶと地球儀が回転する動画が流れ、「データBOX」を選ぶと本棚から本を取り出している動画が再生される
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