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専用音楽プレーヤーに負けない使い勝手──“意地”の音楽ケータイ「910T」を試す(前編)(1/2 ページ)

ソフトバンクの孫社長がどう思っていようとも、老舗“音楽ケータイ”メーカーとしての意地ともいえる音楽機能を搭載して登場した、東芝製端末「910T」。“専用音楽プレーヤーに負けない”を目指した本機には、どんな機能があるのか、どのくらい使い勝手がよいのか、音楽機能を中心に試した。

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photo 本体デザインは、従来機種「904T」のイメージを踏襲。回転2軸の機種では省略されてしまうことも多いサブディスプレイ(160×33ピクセル表示対応の1.16インチモノクロ液晶)も装備し、使い勝手を犠牲にしていない。惜しむらくは本体の厚さが「薄い=ソフトバンクというポジションにしたい」というソフトバンクの孫社長の考えとはちょっと異なり、23ミリもあること

 もともとBleutooth機能を搭載する機種の多かったソフトバンクモバイル端末だが、ボーダフォン時代を含めてBluetooth+A2DPを活用したワイヤレス音楽再生に対応する端末はなかった。2006年秋冬モデルとなる東芝製端末「910T」はソフトバンクモバイルとして初めて、このワイヤレスミュージック機能を搭載する端末として登場した。

 最大の特徴は、やはりBluetoothでのワイヤレス再生を中心とする音楽再生機能となるが、「91x」の型番を与えられたハイエンド端末らしい多機能さにも注目すべきポイントが多い。

 Yahoo! mocoaやS!タウン、PCサイトブラウザといった新サービスの多くに対応し、回転2軸機構とQVGA(240×320ピクセル)表示対応の2.6インチディスプレイを採用。ヒンジ部には「4方向十字キー」と「決定キー」、ディスプレイ下にも「3つの操作ボタン」を備えて、ディスプレイを回転させて折りたたむ「グリップスタイル」でも、音楽操作のほか、Webやメールの閲覧なども含めて、さまざまな操作が快適に行えるよう工夫されている。


photophoto メインディスプレイを表にして折りたたむ「グリップスタイル」でも多くの操作が可能。2種類の「ソフトキー」と「クリアキー」もディスプレイ下部に備え、文字入力/数字キー操作以外の通常操作が行える

 910Tには、本体のほかに専用Bluetoothレシーバーとステレオイヤフォン(インナーイヤータイプ)が標準で同梱。PCとの接続用となるUSBケーブルとジャストシステム製の音楽管理ソフトウェア「BeatJam 2007 for 910T」(関連記事参照。以下、BeatJam 2007)も付属し、さらに携帯最大級となる1Gバイトの本体内蔵メモリを搭載する。

 BeatJam 2007は、手持ちの音楽CDやHDD内の音楽コンテンツを本体へ簡単に転送できる機能を持ち、1Gバイトの内蔵メモリに約200〜300曲の音楽ファイルを、別売りのminiSDカード(最大2Gバイト)を活用すればさらに多くの楽曲が保存できる。購入後、即座に楽曲の転送からBluetoothでのワイヤレス音楽再生まで楽しめる、音楽プレーヤーとしても完全なオールインワンパッケージとなっている。

photophoto ワイヤレス音楽プレーヤーとして利用するために必要なものがすべて同梱するオールインワンパッケージとなっている。なお有線でイヤフォン/ヘッドフォンを接続するための角形−丸型プラグ変換アダプタやACアダプタも付属する(左)。miniSDカードスロットと角形イヤフォン端子を右側面に、底面にUSBケーブルやACアダプタを接続する外部接続端子を装備する。miniSDメモリカードは2Gバイトまで対応(右)

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