専用音楽プレーヤーに負けない使い勝手──“意地”の音楽ケータイ「910T」を試す(前編)(2/2 ページ)
ソフトバンクの孫社長がどう思っていようとも、老舗“音楽ケータイ”メーカーとしての意地ともいえる音楽機能を搭載して登場した、東芝製端末「910T」。“専用音楽プレーヤーに負けない”を目指した本機には、どんな機能があるのか、どのくらい使い勝手がよいのか、音楽機能を中心に試した。
音楽CDはワンタッチ、MP3もiTunesデータも転送できるPC連携機能
本機は楽曲をダウンロード購入して楽しめる「着うたフル」に対応する。それに加えて、所持する音楽CDやPCに保存する音楽データも容易に転送して楽しめる。かなり活用の幅を広げることになる好ましい部分だ。最新ヒット曲やCDで所有していない曲はその場でダウンロード購入し、すでに所有する音楽CDやPCに保存済みの楽曲と組み合わせて楽しむ──。昨今の携帯音楽プレーヤーに多く望まれるスタイルではないだろうか。
付属するアプリケーションCDからUSBドライバと「Phone Monitor」、それに「BeatJam 2007」ソフトをPCにインストールすることで、音楽CDから本機への転送までが極めて容易に行えるようになる。本機をUSBケーブルでPCと接続すると、専用のランチャーメニューが起動。「音楽CDから曲を自動転送する」を選択するだけで、音楽CDの取り込みから本機への楽曲転送まで、すべて自動的に処理してくれる。
さらに、過去に音楽CDから取り込んだ音楽コンテンツを簡単に本機に転送できるのも特徴の1つだ。MP3ファイル、あるいはiTunesで取り込んだノンセキュアAACファイルを、BeatJam 2007にドラッグ&ドロップするだけでOKだ。この操作は該当フォルダを開いて行う操作のほか、iTunes上からも行なえ、曲名/アーティスト名/アルバム名/トラック番号といった楽曲情報もそのまま継承される。MP3データの場合は転送前にAACファイルへの変換処理を行なうため、転送完了までやや時間がかかるが、転送中は放っておけばいいので手間は一緒。とりわけ特別な作業は必要ない。
910Tに保存された曲の削除やフォルダ名変更などの操作は、PC上からも管理できる。フォルダ単位や複数曲を選択して削除するといった操作も可能で、曲を大幅に入れ替えたい場合も携帯上での作業より操作性の優れるPCで行える
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