写真で解説する「XS 707SC」(2/2 ページ)
国内最薄の折りたたみ端末「706SC」よりもさらに薄い、11.9ミリのボディを実現したのが「XS 707SC」だ。ダイヤルキーはカード型電卓のようなフラットなシートキーとなっている。
気になるダイヤルキーのタッチは、薄型化した分多少犠牲になっている部分があると感じた。XS 707SCのダイヤルキーは、十字キーやソフトキーも含めてフレームやキーとキーの間の“山”や“溝”もないフラットな面で構成されており、キー面を見ながらでないと自分の指がどの位置にあるのか分かりにくい。[5]キーの両端には小さな突起があるため、ダイヤルキーの中央はかろうじて指の感覚だけで見付けられるが、そのほかのキー操作はブラインドタッチではとても難しい。
特に決定キーと十字キー、それにソフトキーの境目が分かりにくかった。メニュー操作中に意図せず決定キーを押したり、クリアキーを押したつもりが下キーの操作になったりと、何度も誤操作してしまった。各キーの位置関係に慣れるまでは、入力には慎重にならざるを得ない。
搭載されているソフトウェアは706SCとよく似ており、Y!ボタンのすぐ下に用意した専用キーで起動できるタスク切替機能「スイッチバー」や好みの機能を呼び出せる「ショートカット」を用意する。メニュー構成などもよく似ており、項目を選択すると他の項目より大きく表示されるインタフェースもほぼ同等だ。
海外でも使いやすいことをウリにしており、7万4000語の語句を収録した英和・和英辞典や日本語、英語に加えて韓国語の表示が可能な「トライリンガル」機能も用意する。
ユニークなのは、海外旅行時などに便利な例文翻訳・読み上げ機能を搭載している点だ。日本語で例文を選択すると、対応する英語、中国語、韓国語の文章を画面上に表示する。またその状態で左ソフトキーを押せば実際に音声で読み上げてくれるので、困ったときなどに役立ちそうだ。音声認識にも対応しており、日本語で端末に向かってしゃべると、それに近い項目を表示する機能もある。
ちなみにこのアプリの韓国語版は、10月17日から21日まで韓国のソウルで開催された「韓国電子展」でSamsung電子がデモを行っていた(11月2日の記事参照)。
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