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“Rev.A”でアップロードは12倍高速になるか──W47Tファーストインプレッション(1/2 ページ)

下り最大3.1Mbps/上り最大1.8Mbpsを実現する、auの新たな通信方式“EV-DO Rev.A”。この第1弾となる携帯が東芝製のハイエンド端末「W47T」だ。どのくらい速度が出るのか早速試した。

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photo 東芝製「W47T」アーバングレー。そのほかエキゾチックオレンジ、シャンパンホワイトカラーを用意する

 従来よりさらに高速になった通信方式「CDMA2000 1x EV-DO Rev.A」(以下、EV-DO Rev.A)が2006年12月より開始され、同規格対応の第1弾となる東芝製端末「W47T」と「DRAPE」が発売された。

 W47TはこのEV-DO Rev.A対応により、au初のテレビ電話対応機であるだけでなく、「EZチャンネルプラス」や「デコレーションメール」、「EZニュースフラッシュ」、「EZ FeliCa」、「LISMO」、「絵しゃべりメール」などauの各種サービスに対応。QVGA(240×320ピクセル)表示対応の2.6インチ液晶と有効324万画素のパンフォーカスカメラを搭載する。

 今回は本機で特に気になる通信速度とテレビ電話機能を試した。


Rev.A範囲内でも、場所によって通信速度に大きな差が

 EV-DO Rev.Aの通信速度は下り最大3.1Mbps(従来のEV-DO Rev.0は最大2.4Mbps)、上り最大1.8Mbps(同144Kbps)。上りの最大速度が理論上約12倍という値になるのが大きな特徴の1つだ。

 測定は、本体の通信環境確認メニューで「最大3.1MbpsでPacket通信とマルチキャスト通信が可能です」と確認できたエリアにおいて、ノートPCとUSB接続し、モデムとして利用した際の通信と携帯サイト閲覧やメール送信など本機のみで行う通信の2パターンで行った。

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photophotophoto 左からW47Tのブロードバンドスピードテスト、goo スピードテスト、BNRスピードテスト(上り)の結果。goo スピードテスト中、一時的に1.6Mbpsほどの値も示した

 測定場所は3カ所ともアンテナ表示は“バリ3”、かつ「最大3.1MbpsでPacket通信とマルチキャスト通信が可能」と表示されたエリアだが、場所により若干の差があった。

 例えばJR品川駅付近では下りで1Mbps前後、上りで最大500Kbps前後の値となり、同場所で計測したW44Tのそれと比べるとかなりの向上が実感できた。その反面、丸の内のITmedia社内ではさほど差がない結果も出ている。「最大3.1MbpsでPacket通信とマルチキャスト通信が可能」と表示されたエリアであっても、現状、その実測値にかなりばらつきがあるようだ。

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 こちらも計測場所により差が出た。W47TのITmedia社内における添付メール送信時間(上り)はEV-DO Rev.0端末よりなぜか遅かったが、品川駅付近では劇的に高速だった。これらのことからJR品川駅付近では、今回計測したほかの場所よりRev.A電波を効率的に捕らえた場所であろうことが分かる。

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