ニュース
最大512kbps通信/W-OAM typeG対応のデータ通信カード──「AX530IN」
ウィルコムは、高度化通信規格“W-OAM typeG”対応により最大512kbps(2007年1月現在)で通信できる、ネットインデックス製のデータ通信カード「AX530IN」を2007年春に発売する。
ウィルコムはPHS高度化通信規格「W-OAM typeG」に対応するネットインデックス製のデータ通信カード「AX530IN」を発表、2007年春より発売する。
AX530INは、PHS端末として初めてQAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)に対応。従来機比で約1.25倍となる最大512kbpsで通信できるPCカード type II準拠のデータ通信カード。専用キャリングケースが同梱する。
W-OAM typeGは、電波の状態に応じて、より高速な変調方式を自動的に選択する通信規格。これまでのW-OAMの8PSK、QPSK、BPSKに加え、より高速な64QAM、32QAM、16QAMにも対応する。
また、ウィルコムが計画する基地局回線の光IP化に伴い、将来的に約800kbpsでの通信も可能とするとしている。
発表会場では動画をストリーミング再生するデモも行われた。会場近くにリピータを設置するなど、理想的な電波状態ということもあり、約480kbpsと最大通信速度の512kbpsに近い速度が出ていた。基地局のW-OAM化及びW-OAM typeG化は、トラフィック量の多い基地局から順次対応しており、着実に対応エリアを広げているという
主な仕様は以下の通り。
製品名 | AX530IN |
---|---|
メーカー | ネットインデックス |
本体サイズ | 54(幅)×127(長さ)×10(厚さ)ミリ(アンテナ収納時) |
重量 | 約62グラム |
アンテナ | 可動式アンテナおよび内蔵チップアンテナ |
使用電源 | DC5ボルト(ホスト側より供給) |
平均消費電流 | 8xパケット通信時:約680ミリアンペア |
通信方式 | 8xパケット、4xパケット、2xパケット、1xパケット、フレックスチェンジ、64kPIAFS、32kPIAFS |
対応OS | Windows XP/2000 Professional(Windows Vistaは対応予定)、Mac OS 10.2/10.2.1〜10.2.8/10.3.4〜10.3.9/10.4/10.4.1〜10.4.8 |
発売 | 2007年春期 |
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
関連記事
- 「赤耳」はどれくらい速いのか?――「W-OAM」対応W-SIMを試す
変調方式をダイナミックに変更し、高速かつ安定したデータ通信を実現する「W-OAM」対応の新W-SIMが登場する。デモ機でそのパフォーマンスをさっそくチェックした。 - ウィルコム、W-OAM対応「W-SIM」搭載の音声端末「9(nine)」を12月中旬発売
ウィルコムは10月18日に開幕した「WPC TOKYO 2006」のMobileXStyle!パビリオンで、WILLCOM SIM STYLEに対応したケーイーエス製の音声端末「9(nine)」を展示している。 - ウィルコム、W-OAM対応のW-SIMを発売──12月中旬から
ウィルコムは、高度化通信規格の「W-OAM」に対応したW-SIMを12月中旬から発売する。本日から東京ビッグサイトで開幕した「WPC TOKYO 2006」に先行出展する。 - 「赤耳」ことW-OAM対応W-SIM「RX420AL」、12月19日発売
ウィルコムの最新音声端末「9(nine)」に搭載され、セット販売が一足早く始まったW-OAM対応のW-SIM「RX420AL」の単体販売が12月19日から始まる。 - ウィルコムが“予想外”だったこと
ウィルコムの事業戦略説明会が喜久川政樹氏ら新経営陣により行われ、音声・データの定額料金プランをメインにする事業プランや、W-OAM戦略が説明された。10月に開始した番号ポータビリティはどう影響したのだろうか。 - アルテル、“赤耳”こと「RX420AL」のバージョンアップソフトを配布
12月19日から単体販売も始まったウィルコムのアルテル製W-OAM対応W-SIM「RX420AL」のバージョンアップ用ソフトウェアが公開された。W-ZERO3[es]利用時の発着信動作を改善する。 - ウィルコム、SIM STYLE対応のデータ通信カード「WS008HA」を発売
ウィルコムは、W-SIMに対応したExpressCard/34対応のデータ通信カード「WS008HA」を発売する。11月16日から。12月中旬に発売予定のW-OAM対応W-SIMも利用できる。 - 「W-OAM」対応の新データ通信カード3機種
NECインフロンティアとセイコーインスツル(SII)が「W-OAM」に対応したデータ通信カード3機種を発表した。 - HSDPA対応のCF型データ通信カード──「C01SI」
ソフトバンクは、下り最大3.6Mbpsの3.5Gサービス「3Gハイスピード」の導入に伴い、CF型データ通信カード「C01SI」を投入する。 - ウィルコム、SIM STYLE対応のデータ通信カード「WS008HA」を発売
ウィルコムは、W-SIMに対応したExpressCard/34対応のデータ通信カード「WS008HA」を発売する。11月16日から。12月中旬に発売予定のW-OAM対応W-SIMも利用できる。 - データ通信カード「WS008HA」がExpressCardになった理由
ウィルコムが発売したハギワラシスコム製の「WS008HA」は、ExpressCard/34タイプのW-SIM対応データ通信カードだ。なぜExpressCard規格を採用したのか、その理由を開発陣に聞いた。 - 「W-OAM」対応の新データ通信カード3機種
NECインフロンティアとセイコーインスツル(SII)が「W-OAM」に対応したデータ通信カード3機種を発表した。 - 無料通信分244Mバイト 使い勝手も向上したVC701SIを試す
CFタイプの3Gデータ通信カードであるVodafoneコネクトカード「VC701SI」のユーティリティがバージョンアップし、さらに利便性を増した。この新ユーティリティの使い勝手を含め、高速パケット通信が可能なVC701SIを試してみた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.