写真で解説する“コドモバイル”「812T」(1/2 ページ)
最近、子どもの防犯への関心が高まるにつれて、子どもの防犯に役立つ機能を搭載した子ども向けのケータイが続々登場している。“コドモバイル”「812T」はソフトバンクモバイル初の子ども向け携帯電話だ。
“コドモバイル”「812T」は、2006年12月にソフトバンクから発表された、東芝製3G端末「810T」をベースに開発された子ども向けケータイだ。大きなリング状のノブを持つ防犯ブザーと防犯ライトを備え、これらに連動した防犯機能と、子どもが日常使うのに便利な機能を搭載している。
外形寸法は810Tとほとんど変わらないが、背面に緩やかなアールを持たせ、子どもの手にも持ちやすいよう配慮している。中央部には防犯ブザーを配するため、サブディスプレイはない。色は淡い「ピンク」とコバルトブルー系の「ブルー」の2色。それぞれ男の子、女の子向けを意識したラインアップとなっている。
外観上の大きな特徴は、背面先端部に備えた防犯ブザーのノブ。本体の端全体がスライドするようになっていて、その先に丸いリング状のノブが付く構造。このノブを引くと「ピ!ピ!ピ!ピ!」と大きな音が鳴り出すと同時に、背面の左右にある防犯ランプが激しく点滅する。ランプはオレンジ色のLEDを3個ずつ配した構造で、かなり目立つ印象。これまでにも防犯ブザーを備えたケータイはあったが、それに加えて防犯ライトで威圧効果を高めるアイデアは新しい。この防犯ランプは夜道を歩くときの安全灯や、いろいろな光り方を楽しめる「ぴかぴかイルミ」としても使える。
防犯ブザーを鳴動させると同時に、あらかじめ指定した相手先1件に音声通話もしくはテレビコールの発信と、指定した最大5件に位置情報を含んだメールを自動的に送信する機能も備える。テレビコールでは、インカメラではなくアウトカメラの映像を送信するため、ケータイを不審者に対して“印籠を示すように構える”と、その不審者が撮影できる。また、防犯ブザーを止めても、これら一連の自動送信機能は停止させることができない。さらに、暗証番号を入力しない限り電源も切ることができないため、確実な緊急通報ができるようになっている。
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