あれこれ楽しめる機能は継承。しかし、D902iSを超えたかというと──「D903i」:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/4 ページ)
祝、販売再開──ということで、よりスリムになった三菱電機製のスライド端末「D903i」のカメラ機能をチェックする。前機種のD902iSから撮像素子がかなり変わったようだが、その写りはどう変化しただろうか。
まずは、いつもの黄色い象のすべり台。
比べるとけっこう違う。画角はD902iの方がやや広め。D903iの作例は露出アンダーぎみなので分かりづらいが、ダイナミックレンジや発色はちょっと落ちてしまった印象だ。
つづいてあずまや。
D903iはやや青みが強く乗っている。そのおかげで木々は青々とし、空もきれい。パッと見はすごくいい感じだ。それにしても、1年前とほとんど変わらない風景だなぁ。
ここで気になったのは2点。1つ目は細部の描写力。
松葉の部分を見ると、D903iはディテールがつぶれてしまっている。400万と300万の差なのか、といっても、D902iはCCD自体は200万画素であるわけで、CCDの画素数の差というわけではないだろう。
もう1つは、空をバックにした木の枝が「紫色」になってしまっていること。ケータイのレンズではこのような「パープルフリンジ」を抑えるのは難しいわけだが、これはちょっと目立つね。
続いてほかの作例を見ていこう。ちなみにSO903iや910SHの作例とほぼ同時期に撮ったので、これらとも比べてみてもしい。
秋からクリスマスへの写真を適当に撮ってみたが、やや白がきれいに出ていないかなぁと思う。クリスマスツリーのアップの写真はなかなかキレイに撮れた。
さらにもう少しアップで撮ったものを。
日差しがいい感じに当たったおかげであざやかに撮れた。これはよい。
続いてマクロ。
1枚目はややメリハリさに欠けるが、青空を背景にしたにしてはいい感じだ。2枚目は露出オーバー気味になってしまったのが残念。白飛びの仕方がちょっと不自然だ。
屋外編の最後は夜の写真を。
夜景モードでは、シャッタースピードが0.9秒となったせいで、かなり手ブレしてしまったがこちらはご容赦を。D903i、ちょっと夜景は不得手かも。
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