2月15日、903i/703iのモバイルSuicaユーザーはアプリのバージョンアップを
ドコモ903i/703iとau春モデルのおサイフケータイには、新しいFeliCaチップが載っている。新チップに対応するため、モバイルSuica用アプリもバージョンアップ。ユーザーは注意が必要だ。
ドコモの903iシリーズと703iシリーズ、auの2007年春モデルのおサイフケータイには、新バージョンのFeliCaチップが搭載されている。新チップの最大の特徴は、メモリ容量が従来の3倍になり、従来よりもより多くのFeliCa対応アプリ(iCアプリ)をインストールできるようになっていることだ(2006年10月の記事参照)。
新チップ搭載に伴うおサイフケータイの高機能化に対応するため、JR東日本ではモバイルSuicaアプリのバージョンアップを行う。
ドコモユーザーは903i/703iシリーズのユーザーが対象
JR東日本では2月15日から、ドコモ向けモバイルSuicaアプリのバージョンアップを行う。対象となるのは、2007年1月31日以前に、 モバイルSuicaの会員登録・機種変更などを行い、そのまま継続して利用している903i/703iシリーズユーザー。2007年2月1日以降に、会員登録、機種変更などを行っている場合は対象外となる。
「モバイルSuicaアプリ」を起動してログインすると、更新についての「お知らせ」画面が表示され、引き続きバージョンアップが行える。 ここで「後でフォーマットを行う」を選択すれば、しばらくは従来アプリが利用できるが、JR東日本では「更新を行わないとモバイルSuicaが利用できなくなることがある」としている。
更新が行えるのは4時から翌2時までで、更新にかかる時間は5分程度。モバイルSuicaで改札を入場した状態ではアップデート操作が行えないため、改札の外で更新を行う必要がある。更新にはパケット通信料が発生する。
au春モデルは2月8日から対策済み
auの春モデルのうち、W51Pを除くおサイフケータイには903i/703iシリーズと同じ新チップが搭載されているが、au向けモバイルSuicaアプリは、2月8日より新チップに対応したバージョンのアプリが配布されており、更新などの手続きをしなくても、そのまま利用できる。このため、2月7日より前に発売された一部機種ユーザーに対しては、2月8日までモバイルSuicaは利用できない旨の通知が行われていた。
なお、おサイフケータイ向けサービスを提供しているその他の会社では、新チップ搭載を理由とするアプリのバージョンアップを特に行っていないようだ。「新チップの性能上の問題で(アプリの)バージョンアップが必要になるわけではない。そのため、新チップになったからといってすべてのICチップをバージョンアップしなくてはならないということはない」(フェリカネットワークス広報部)
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