Symbianは3月26日、米オーランドで開催された「CTIA Wireless」で、Symbian OSがTexas InstrumentsのOMAP3430アプリケーションプロセッサで動作するARM Cortex-A8プロセッサに対応すると発表した。
ARM Cortex-A8プロセッサは、ARMが性能面、電力効率面で高いパフォーマンスを持つアプリケーションプロセッサ。本来PCレベルの電力消費を必要とするアプリケーションを、携帯電話で使用できるように設計されているのが特徴だ。Symbian OSが同プロセッサをサポートすることにより、端末メーカーの開発コストが削減されるとともに、Symbian OS搭載スマートフォンのパフォーマンスが大幅に向上するという。
なおSymbian OSはARM Cortex-A8プロセッサのほか、ARM11プロセッサファミリー、ARM9プロセッサファミリーなど、すべてのARMプロセッサアーキテクチャに拡張できる。
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