携帯コミックのキャラがアニメのように動く──BookSurfingが今秋にもバージョンアップ:東京国際ブックフェア
東京国際ブックフェアで、電子書籍ビューワ「BookSurfing」を提供するボイジャーとインフォシティ、セルシスがブースを展開。今秋をめどにバージョンアップ予定の最新版BookSurfingを披露した。
ボイジャーとインフォシティ、セルシスの3社が、東京ビッグサイトで開催中の東京国際ブックフェアにブースを出展。3社が提供する携帯向け電子書籍ビューワ「BookSurfing」の最新版を披露した。アプリ、開発ツールともに、今秋のリリースを予定している。
新バージョンでは、携帯の小さい画面で迫力のある表現を可能にする改良が図られた。これまでのBookSurfingでは、1回のボタン押下で1回のアクションが起こるようになっていたが、新バージョンでは複数のアクションを起こせるように改良。例えば1回のボタン押下にキャラクターが少しずつ動く複数のコマを割り当てれば、コミック内のキャラクターがアニメーションのように動く表現にできる。
セルシス ソリューション営業部の山口史雄氏は、携帯向けコミックは紙のコミックに比べて画面サイズの制約があることから演出効果が出しづらいと説明。演出の選択肢を増やした新バージョンで、携帯向けコミックの表現力が向上するとした。
また開発ツールには、新たに「ゲームブック」作成機能を搭載。ストーリーの中に選択肢が現れ、ユーザーの選択次第でストーリーが変化する「ゲームブック」を作成するためのツールとして利用できるようになる。「これまでゲームブックの作成は、それぞれのコンテンツプロバイダがアプリとして一から作るなど開発に手間がかかった。BookSurfingにゲームブック機能を搭載することで、コンテンツプロバイダは均一のプラットフォームで簡単にゲームブックを作成できるようになる」(山口氏)
関連記事
- 携帯で読むのは、小説よりマンガが多数派──MMD研究所調べ
MMD研究所が「携帯電子書籍サイトに関する利用動向調査」の結果を発表した。電子書籍を「携帯電話でのみ利用したことがある」と答えたのは38.8%。携帯で利用した人の98.2%がパケット定額に加入している。 - 拡大する電子書籍市場、コミック市場は190億円規模に──シード・プランニング調べ
シード・プランニングがコミック配信ビジネスに関する市場動向の調査研究レポートを発表。コミック配信は携帯が市場を牽引し、市場規模は200億円に迫る勢いだ。 - 電子書籍ビューワ「BookSurfing」がAdvanced/W-ZERO3[es]に対応
- 電子書籍ビューワ「BookSurfing」、利用サイトが300を突破
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.