インカメラなしモデルが3機種も──704iシリーズの割り切り具合：Mobile Weekly Top10

「Made for You」がテーマの“ライフスタイルケータイ”として登場した「704i」シリーズ。機能の取捨選択も、これまでとは変わっているようだ。

[後藤祥子，ITmedia]

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　今回、アクセスランキングのトップを飾ったのは、ドコモの704iシリーズ発表の記事。FOMAハイスピード（HSDPA）対応機やワンセグモデルなど、70xiシリーズでは初となる機能を備えた端末が登場した。一見、マイナーバージョンアップに見える機種も、国際ローミング機能を搭載するなど中身がブラッシュアップされている。

704iシリーズ8モデル

　スペックの詳細に目を向けると、機能の取捨選択の基準が変わってきていることも分かる。例えばインカメラ。703iシリーズでは非搭載のモデルは「D703i」のみだったが、704iシリーズでは「D704i」「P704i」「SH704i」が非搭載。プッシュトークは703iシリーズでは「P703i」「SH703i」「SO703i」が搭載していたが、704iシリーズでは搭載機が「SO704i」のみとなっている。

　70xiシリーズは、開発コストを抑えつつ、さまざまなユーザーのライフスタイルに合った端末を開発することが求められる難しいシリーズで、長いこと試行錯誤の時代が続いていた。それが、ここにきて成功しはじめたのは、デザインの工夫や小型／スリム化もさることながら、思い切った機能の取捨選択が奏功したようにも思える。

　ターゲットに合わせて、いかにコストのかけどころを見極めるか──。その術を知った70xiシリーズの今後に注目だ。

704iシリーズ（左）と703iシリーズの搭載機能一覧