携帯コミックを読む理由、“懐かしいから”が最多──KLab調べ
KLabが携帯コミックに関するアンケート結果を発表。携帯コミックを利用した理由は「懐かしい作品を読みたかった」がトップとなった。
KLabは8月22日、携帯コミックに関するアンケート結果を発表した。調査はケータイコイン会員を対象に実施したもので、有効サンプル数は7875名。
同調査によれば、携帯コミックに対する考えを、10の選択肢の中から最大3つまで選択できる形で聞いたところ、最も多かったのは39%の「利用しない・興味がない」だった。第2位には22%の「いつでもどこでも読めるからいい」という好意的な回答が登場したものの、第3位は19%の「利用してみたが、読みにくいから利用していない」となった。
また、「コミックを買うより安いから利用している」という回答が5%なのに対し、それを上回る7%が「コミックを買うより高いから利用していない」と回答。コミック1冊程度の料金で1時間利用できるマンガ喫茶もあることから、携帯コミックを割高に感じるユーザーも多いようだという。
なお、アンケートの回答を携帯コミックに対する否定的な意見と肯定的な意見で分類したところ、否定的82%、肯定的68%と、否定的な意見が多いことが分かった。
携帯コミックを利用した理由については、「懐かしい作品を読みたかった」が41%で第1位となっており、最新のものが好まれる着信メロディや着うたとは異なり、携帯コミックでは比較的古い作品が好まれるようだという。以下は「新しい作品を読みたかった」が32%、「BLや萌え系などのHな作品を読みたかった」が22%、「手に入らない作品(絶版など)を読みたかった」が20%と続いている。
携帯コミックサイトへのアクセスは、「バナーやメルマガの広告からアクセス」という回答が58%で最多。目的を持って携帯コミックのサイトに訪れるユーザーは少なく、ひまな時に他のサイトを見て、バナー広告をクリックして訪れるタイプが多いことがうかがえる。
携帯コミックで良く読むジャンルは、男性では「アクション・歴史・時代劇」が42%、女性では「恋愛(TL含む)」が75%で、それぞれ第1位となっている。どんな時に読むかは、男女ともに60%以上が「ヒマな時」と回答。第2位には、男性では21%の「通学・通勤」が、女性では20%の「寝る前」が続いた。
携帯コミックサイトの登録数は、「1個」が73%で最も多い。また、月に使用する金額は、「1〜315円」が34%、「無料分しか読まない」が32%で上位を占め、ヘビーユーザーは少ないようだという。
関連記事
- “携帯で動画”の時代は来るのか──3キャリアが考えるモバイルコンテンツの未来
ワイヤレスジャパン2007と同時開催されている、コンテンツ開発&配信技術展2007の基調講演では、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルのキーパーソンが登場してコンテンツ戦略を語った。 - 携帯で読むのは、小説よりマンガが多数派──MMD研究所調べ
MMD研究所が「携帯電子書籍サイトに関する利用動向調査」の結果を発表した。電子書籍を「携帯電話でのみ利用したことがある」と答えたのは38.8%。携帯で利用した人の98.2%がパケット定額に加入している。 - 拡大する電子書籍市場、コミック市場は190億円規模に──シード・プランニング調べ
シード・プランニングがコミック配信ビジネスに関する市場動向の調査研究レポートを発表。コミック配信は携帯が市場を牽引し、市場規模は200億円に迫る勢いだ。 - 着うたフル定額、漫画、ゲーム──携帯各社、コンテンツ収益増へ新展開
携帯電話各社が、コンテンツなどサービスの充実を進めている。携帯端末販売が飽和を迎え、音声とデータ通信収入も漸減傾向にある中、急成長を続けるコンテンツ分野を収益源に育て、収入減を補う考えだ。 - 紙の書籍より電子ブックのほうがいいところって?
10代の電子ブック読書経験率は62%、2006年以降に電子ブックを初めて買った人が7割以上――ここ1年、急速に電子ブックの普及が進んでいる。ユーザーが魅力を感じる“電子ブックならではの価値”とは。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.