アプリックスは11月12日、ドコモの共通プラットフォーム「MOAP(L)」を活用したLinux携帯電話向けプラットフォームのリファレンス・インプリメンテーション(標準実装)を、11月14日から16日までパシフィコ横浜で開催の「Embedded Technology 2007/組込み総合技術展」に出展すると発表した。出展は、開発に協力したソフィアシステムズ、トライピークスおよびモンタビスタソフトウエアジャパンのブースで行う。
同プラットフォームは、移動体通信事業者から提供された仕様書に基づいて開発されたアプリケーション群を備えており、汎用的な携帯電話プラットフォームをカスタマイズするのに比べ、携帯電話メーカーの開発負担が軽減されるほか、より短い期間で事業者仕様に準拠した製品の開発が可能になる。
また、同プラットフォーム用に開発された技術やソフトウェアは、顧客からの要望にもとづき、Linuxをベースとしたオープンソースによる端末向けOSを用いた携帯電話向けプラットフォームなどにも搭載していくという。
組込み総合技術展では、協力会社が提供するミドルウェアを含め、評価用の端末に実装され、動作している様子を展示する。同社エンジニアによるプレゼンテーションも実施する予定だ。
関連記事
- 901iシリーズ、「N」と「P」はLinux OS
ドコモは、FOMA開発に活用できるソフトウェアプラットフォームを開発した。N901iC、P901iがLinux版プラットフォームを採用していることも明かされた。 - アプリックスも参加 ドコモの「スタープロジェクト」とは?
ドコモから130億円の出資を受けるアプリックス。新プロジェクトの1つは、ドコモとSunの「スタープロジェクト」。またMOAP(L)とも関わるミドルウェアフレームワークも開発していく。 - DoJaを超えるJava仕様を提供する──ドコモとサンの「スタープロジェクト」
「JavaOne Tokyo 2005」の基調講演に登場したNTTドコモの夏野氏が、サンとドコモが携帯Javaの共同プロジェクト「スタープロジェクト」を立ち上げたことを明かした。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.