写真で解説する「かんたん携帯 821T」(1/2 ページ)
大きな文字に見やすい画面、親切で簡単、分かりやすいように工夫した使い勝手。東芝製の「かんたん携帯 821T」は、“孫の手”のようにかゆいところに手が届く、ソフトバンク初のシニアユーザー向け端末として登場する。
ソフトバンクモバイルで初となる本格的なシニア向けに特化。大きな文字表示や大きなボタンなど、使いやすさに徹底的にこだわりを込めた端末が「かんたん携帯 821T」だ。
これまで、ソフトバンクモバイルの端末には明確にシニア層に向けたものがなかった。2007年夏モデル「GENT 812SH s」などの“GENT”シリーズはオトナ向けケータイとして、表示文字サイズやキーの表示などを大きくするなど、ケータイの操作に慣れていないユーザーに配慮した仕様としていたが、かんたん携帯 821Tはそれよりもう少し上の年齢層のシニアユーザーに向けた、使い勝手に配慮したつくりとなっている。
ボディはほとんど突起部のないプレーンな形状で、幅約50ミリ、厚さ17.9ミリと、手によくなじみ、持ちやすいサイズに収められている。ディスプレイを閉じると、上下のボディが接合面に向けてテーパー状に面が傾斜して“溝”を形作っている。ここに指を入れることですっと開きやすいというデザイン状の工夫も見られる。カラーバリエーションはシルバー、ピンク、ブラック、ワインレッド、ブルーの5色で、いずれも光沢のある淡い色調に仕上げられている。
各社のシニア向けケータイにはお約束のものともいえる、3つのワンタッチキーもしっかり装備。このキーに登録してあるアドレス帳の内容は常に待受画面の下部に表示されるため、“誰が何番だったか”を忘れてしまってもすぐに分かる。
ドコモの「らくらくホンIV」など、らくらくホンシリーズにかなり似たキーボードは、やはり「らくらくホンシリーズを深く研究し、それを上回る操作系を追求した」(説明員)という。なお、らくらくホンIVのキーは全面が突起したボタン形状となっているが、かんたん携帯 821Tはもっと操作しやすい形状を、という意見をもとに、中央が膨らんだドーム形状のキーを採用した。
また、不在着信や新着メールがあったときには、メイン/サブディスプレイの表示だけでなく[メール][留守]などの各機能のキーがそれぞれ点滅して通知する「光るお知らせボタン」機能を搭載する。この通知は個々の不在着信や新着メールを確認するまで、途中、ほかの操作を行っても点滅し続け、ユーザーの確認し忘れを防げる工夫がある。メールや留守のほかに、[決定]キーや[通話]キーにも与えられており、操作の過程で必要に応じて光り、次の操作を促してくれる。ちなみに、キーを長押しする操作は電源のオン/オフのみで、基本的に各キーには1つの短押し機能のみ与えられている。とてもシンプルな操作体系となっているのが特徴だ。
キーの文字をはじめ、メニューやアドレス帳、メール操作時などの表示には、もちろん大きく見やすいサイズの文字を採用する。サブディスプレイにも1.2インチの正方形ディスプレイを採用し、大きな文字で時刻を常に表示。さらに、こうした文字の見やすさだけでなくその表現にも配慮している。かんたん携帯821Tは、カタカナ語や携帯専門用語など、シニアユーザーにとっては難解な言葉の使用を極力控え、漢字とひらがなによる、分かりやすい日本語表現で構成されている。
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