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ドコモ、スーパー3GのベンダーにEricssonを選定
スウェーデンのEricssonは2月12日、NTTドコモのスーパー3G(LTE)基地局開発プロジェクトのベンダーに選出されたことを明らかにした。
スウェーデンの通信機器大手Ericssonは2月12日、NTTドコモのスーパー3G/LTE(Long Term Evolution)基地局開発プロジェクトのベンダーに選定されたと発表した。
スーパー3G/LTEは、3GPPにより標準化が進められている、現行の3Gを進化させた無線通信ネットワーク技術。今までとは異なる周波数帯を使って100Mbps以上の通信速度を実現する4Gの技術の一部を、3Gの周波数帯に導入して高速化を図る、いわば3Gの最終進化形だ。また4Gの技術の一部を先行して投入することで、4Gへの移行も容易にするという狙いがある。
EricssonはすでにFDDモードのLTEで最大160Mbpsでの通信に成功。同一基地局プラットフォーム上でFDDとTDDの両方のモードを利用できる技術も開発している。またEricssonとドコモは、以前からスーパー3G/LTEの研究開発や標準化で協力関係にあるほか、Ericssonは1992年からドコモ向けにPDCやW-CDMAの基地局の一部を納入している。
なおドコモは、スーパー3G基地局設備の開発・製造ベンダーとしてEricssonのほかに富士通、パナソニック モバイルコミュニケーションズ+Nokia Siemens Networks、NECを、移動局(端末)の開発・製造ベンダーとしてNEC(富士通、パナソニック モバイルと協力)とMotorolaを選定している。
※初出時、スーパー3G機器ベンダーに関して、不正確な記述がありました。お詫びして訂正いたします
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