NECは11月21日、NTTドコモのスーパー3Gの商用端末ベンダーに選定されたことを明らかにした。
スーパー3Gは、W-CDMAの拡張技術HSDPA/HSUPAからさらに発展した標準規格で、現在W-CDMAの標準化団体3GPPで、Long Term Evolution(LTE)と称して検討されている。6月に開催された3GPPの会合で、LTEの基本検討がほぼ終了したことから、ドコモはスーパー3G実用化に向けた開発を開始し、7月より開発メーカーの募集を行っていた(7月7日の記事参照)。
商用端末ベンダーに選定されたNECは、2010年の商用化に向けて商用端末機を納入する提案、およびスーパー3G商用端末を実現するための通信プラットフォームの技術開発を、2009年を目途に完了する提案をしていた。
なおNECは開発に関して、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、富士通の2社と協力。2009年の開発完了を目標に、スーパー3G対応の端末を実現するための通信プラットフォームの技術開発を推進していく。
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