ネットスターとヤフーは4月24日、子どもたちのインターネット利用について考える研究会を立ち上げると発表した。
両社は、子どもの成長レベルに応じた適切なインターネット利用に関して、専門家による研究と幅広い知見をベースにした情報提供を行うことを目的に、関連分野の研究者や実務家による研究会を共同で立ち上げる。
研究会では今後、子どものインターネット利用について広く調査や検討を行う。5月から約半年間の活動を予定する第1期の取り組みでは、Webサイト運営事業者各社の協力を得て、「利用者のリテラシーレベルに配慮した双方向利用型サイトの運営実態」について調査・研究を行う。
研究会の成果は、ネットスターおよびYahoo!JAPANのフィルタリングサービスなどに反映するほか、保護者やWebサイト運営者などに公開する。また、インターネットコンテンツの格付け基準「SafetyOnline」の検討を担うレイティング/フィルタリング連絡協議会研究会などへの情報提供なども視野に入れて活動していくという。
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