SprintとClearwire、大規模WiMAX網構築に向け合弁会社設立
出資者には、Intel、Google、Time Warner Cableらが名を連ねている。
米Sprint Nextelと米Clearwireは5月7日、初の全米規模のモバイルWiMAXネットワークの構築とサービス提供を目的とする合弁会社設立で合意した。新会社の名称は「Clearwire」(以降、新Clearwireと記述)となる。全米の1億2000万〜1億4000万人をカバーするWiMAXネットワークを、2010年までに構築することを目標とする。
また両社は、Intel、Google、Comcast、Time Warner Cable、Bright House Networksの5社が、総額32億ドルを新会社に出資することも明らかにした。出資比率は5社合計で22%。新会社の最大株主はSprintで約 51%を、Clearwireの既存の株主は約27%を保有する。
新会社は5社と、戦略提携も締結している。
IntelはCentrino 2プロセッサ搭載のノートPCやモバイル対応デバイスへのWiMAXチップ搭載を推進するとともに、新会社のサービス普及を目指す。GoogleはモバイルWiMAXデバイス対応のインターネットサービス、広告サービス、アプリケーションの開発で協力し、新ClearwireはGoogleのAndroidをサポートする。Comcast、Time Warner Cable、Bright House Networksは、新ClrearwireのモバイルWiMAXネットワークを利用して3G、4Gサービスを提供する契約を締結した。
新Clearwireの最高経営責任者(CEO)には、Clearwireの現CEOであるベンジャミン・ウォルフ氏が、社長にはSprintの最高技術責任者(CTO)兼Xohm部門責任者であるバリー・ウェスト氏が就任する予定。新Clearwireの本社は米ワシントン州カークランドに置かれ、ClearwireとSprintのXohm部門の従業員が新会社のスタッフとして雇用される予定という。
関連記事
- SprintとGoogle、モバイルサービスでの提携を強化
- Sprint Nextel、年内にWiMAXサービスを開始
現在シカゴ、ボルティモア、ワシントンD.C.で準備を進めており、年内にWiMAXの商業サービスを開始する計画。 - SprintとClearwire、WiMAXネットワーク共同構築計画を「白紙」に
Sprintは、年内に予定しているWiMAXネットワーク立ち上げと来年のXOHMサービス提供開始については予定通りとしている。 - SprintとGoogle、モバイルWiMAX用サービスで提携
両社は、モバイルWiMAX用のポータルを共同構築。Googleの検索エンジンのほか、Google AppsのサービスをWiMAXネットワーク上で提供する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.