写真で解説する「onefone(N906iL)」(1/2 ページ)
「onefone(N906iL)」は、FOMAハイスピードと無線LANを利用できるデュアルネットワーク端末。ドコモの新サービス「ホームU」に対応しており、理論値54Mbpsの高速パケット通信が利用できる。
NEC製の「onefone(N906iL)」(以下、onefone)は、FOMAハイスピード(HSDPA:3.6Mbps)と無線LAN(IEEE802.11a/b/g)に対応したデュアルネットワーク端末。さらに、2つの電話番号とiモードアドレスを持てる2in1や、GSM網を利用する国際ローミングサービスにも対応している。
onefoneは「N905i」をベースにした回転2軸ボディ端末。一番の特徴が、ドコモの宅内向け無線LANサービス「ホームU」に対応している点だ(5月27日の記事参照)。ホームUに契約すれば、対応の無線ルータを介して理論値最大54Mbpsの高速パケット通信が利用できる。無線LANを使っているものの、端末とルータ間は認証によってひも付けされており、ブロードバンドを経由してiモードゲートウェイに接続するクローズドなドコモ網として振る舞う。そのため、フルブラウザからオープンインターネットにアクセスできるだけでなく、iモードを利用したドコモ端末向けケータイコンテンツへもアクセス可能だ。ドコモでは、onefoneユーザーに向けて最大50MバイトのホームUユーザー向けiモーションコンテンツを用意している。
またホームU契約した端末には、IP電話に用いられる「050」番号が付与され、VoIPによる音声通話が可能。ホームU利用の端末同士であれば、月額料金のみの定額通話が可能で、FOMAなど携帯電話回線や一般回線にかけた場合でも約3割引きの通話料金になる。さらに2in1を組み合わせれば、1台でFOMA2番号+IP電話1番号の合計3つの電話番号が利用可能だ。対応無線LANルーターには複数台のonefoneを登録可能で、同時に6台まで利用できる。
ホームUを接続できる回線は、PPPoEマルチセッションに対応していることが前提のため、現状はNTTグループのフレッツADSL、Bフレッツ、フレッツ光ネクストなどでしかホームUは利用できない。また、ホームUは国内利用を前提としているため、onefoneと対応無線LANルーターを海外のブロードバンドに接続するケースは「想定していない」(ドコモ)という。
またドコモは、公衆無線LANなどホームU以外のアクセスポイントにonefoneを接続することをサポートしていないため“無線LAN機能を使うにはホームU契約が必須というスタンス”だ。しかし、端末はIEEE802.11a/b/gに準拠しているため、フルブラウザを利用したパケット通信(iモード以外)に関しては、自宅APなどでは可能なようだ。
気になる無線LAN利用時の待受時間だが、ホームU(無線LAN)のみシングルモードで約330時間、ホームUとFOMAのデュアルモードで約100〜240時間、FOMAのみのシングルモードで約600時間となっている。
そのほか、AF付き有効約200万画素CMOSカメラ、おサイフケータイ、GPS、iチャネル、バイオ認証、緊急速報「エリアメール」、ビデオクリップ(10Mバイト iモーション)、直感ゲーム(iアプリ)、ミュージックプレーヤー(AAC、WMA、SD-Audio形式)、着うた/着うたフル、うた・ホーダイなどに対応する。
ワンセグや新サービスのデコメアニメには対応していない。
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