電子チケットアプリ「ピットモット」がバージョンアップ
チケットや会員証、クーポンをおサイフケータイで利用できる「ピットモット」がバージョンアップした。東京ゲームショウ、東京モーターショウなど複数のチケットを一括管理しやすくなる。
フェリカネットワークスが提供するおサイフケータイ向けアプリケーション「ピットモット」が8月21日からバージョンアップした。
ピットモットは、複数のチケットや会員証、クーポンなどをおサイフケータイにまとめて保存できるアプリ。NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイル、ディズニーモバイル、いずれのキャリアのおサイフケータイでも利用できる。
2007年3月にサービスを開始したピットモットは、ホリプロミュージカルや東京ゲームショウ、東京モーターショウ、ap bank fesなどの電子チケットとして採用されている。1つのピットモットアプリの中で、これらのイベントのチケットを複数保存・管理できるのが特徴だ。
当初はチケットアプリとしてスタートしたが、大日本印刷の会員制システムと組み合わせることで、おサイフケータイを利用した会員証やポイントカードとしても利用できるようになった(参照記事)。3月に行われた「IC CARD WORLD 2008」では、入場チケットとしてだけではなく、クーポンやスタンプを集める用途などにも使えるようになっていた(参照記事)。
デザイン着せ替えや、ユーザー情報の入力補助が可能に
新バージョンの特徴は以下の通りだ。
- アプリのトップページ、UIのデザイン変更
- アプリのデザイン着せ替え機能
- アイテム(チケット、クーポンなどのデータ)をダウンロードする時間の短縮
- 複数アイテムの一括取得
- アイテムを保存できる数が100から300に増加(アプリとサーバの合計数。アプリ内は最大8アイテムまで)
- アイテムを、メールや赤外線通信で友達に渡せる
- ピットモットをインストールした携帯からのみアクセスできる「マイページ」
- 故障時のリカバリ機能
- 各サービスへ会員登録を行うとき、ピットモットに登録した情報は自動で入力される
UIの見直しやダウンロード時間の短縮、故障時のリカバリ機能など、バージョンアップの内容の多くは、ユーザーの使い勝手を向上させるためのもの。メリットが大きそうな機能としては、ユーザー情報の入力補助機能が新たに搭載された。あらかじめピットモットに氏名や携帯番号、メールアドレスなどのユーザー情報を入力しておくと、ピットモットに対応したWebサイトでユーザー情報の入力が必要なときに、事前に登録したデータを自動で入力できるというものだ。
また従来は、初めてピットモット対応のチケットを購入する場合「(事業者サイトで)チケットを購入→(フェリカネットワークスのサイトで)ピットモットアプリをダウンロード→(事業者サイト)でチケットを取得」という3ステップを踏まなくてはならなかった。新バージョンでは、事業者サイトでチケットを購入すると、そのままチケットとアプリを同時にダウンロードできるようになった。サイト遷移が減り、ユーザーの利用手順もシンプルになったことで、操作が分かりやすくなっている。
このほか、ピットモットを採用する事業者にとって便利な新機能も搭載されている。チケットやクーポンなどのアイテム画面のデザインをカスタマイズできたり、ユーザーがマイページにアクセスしたときに新着情報やメッセージを表示したりできるようになる。また、メールを使ったり、あるいはリーダー/ライターにかざしたタイミングで、ユーザーに事業者からアイテムを渡せる機能が付いた。
従来のバージョンをインストールしているユーザーがピットモットを起動すると、自動的に新バージョンへバージョンアップを行える。新規にピットモットをインストールする場合は、http://pitmotto.jp/k/から最新版をダウンロードできる。
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